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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
柊晴翔と如月美琴
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もしかして、サスペンスなんだが

「移動系なのに便意を操る?なんかおかしいわね」

如月美琴が納得いってないみたいだ


「てかその便意を操るのは自分にもできるの?」


「俺にか?ああもちろんできるよ。便意を上げたことはないけど、下げたことなら何回もある」


「じゃあなんでマラソンのときトイレ行ったの?便意なくせるんだよね?」


ヤベェ!こいつ名探偵か?


「そ、それはその…」

俺がしどろもどろになっていると


「まぁいいわ。能力は嘘じゃないみたいだし、その能力じゃたしかに更衣室の出入りは無理ね」


良かった!また殴られるかと思った


「もしかしてだけどさ、あたしの便意を下げたことある?なんか急にお腹がスッキリしたことが何回もあるんだよね」


これは毎日お前を監視して便意レベル下げてるって言っていいのか?たぶん相当の変態だよな


「あー、何回かある。授業中とかヤバくなったら女の人って恥ずかしいだろうから」


「やっぱりね、色々繋がってきた。学校ではトイレまったく行きたくならないからさ不思議だったんだよねー」


セーフ!なんとか誤魔化せた


「ん?てかちょっと待って」

そう言って如月美琴はなにか考え始め、なにかを思いついたのかだんだんと顔色が悪くなってきた


「どうした?だ、大丈夫?」

あまりの顔面蒼白にたまらず俺は聞いた


「あんたのその便意を調整するやつってさ、便意を上げたやつの便意ってどこからきてんの?」


「え?い、いやわかんない」


「便意下げたその便意ってどこに行ってんの?」


なんだなんだ?そんなの考えたこともないぞ?


「わかんねぇ…」


「あんた移動系の能力者なんだよ…もしかして便意の操作って…体内の便を移動させてるとかじゃないの?」


ん?どういうことだ?

さらに如月美琴は続ける

「例えばAさんの便意をあなたが上げたとするじゃん?そのときどっかの知らない便意が上がっていたBさんの便意が下がる。あなたは無から便を作り出してるんじゃなくて、どっかから便をもってきてるのよ」


あーなるほど!ウンチをテレポートさせれる能力ってことなのか!!

ってダセェ!!!自分の能力を知れば知るほどダセェよ

なんだよウンチをテレポートさせれる能力って

まだ便意を操作できる能力の方がマシだよ


てか如月美琴はやっぱりすげーな

俺の能力のこと俺以上に理解してる


「そうなのかな、全然考えたことなかったわ、すげーな如月」

そう俺が言うと如月美琴の表情はみるみる怒りに変わっていった


「呑気にしてんじゃないわよ!!最悪だよ!あんたあたしのウンチどこにやってんのよ!!返せよあたしのウンチ!!」


そうか如月美琴のウンチをどこかにテレポートさせてしまってたってことか!

チクショウ!それもっと早くわかってたら俺の中に…


「てかさっきあたしの中に入れたよな…知らない人のウンチを…二回も…」


あっ!

「な、なんかゴメン」


「なんかゴメンじゃねえんだよ!!」

ドゴォッ

「ウグッ」


如月美琴の足が俺のみぞおちにヒットする


「もうあたしにお前の能力使うな…」


俺はコクコクと頷くしかできない


如月美琴は声を落として

「あんたぁ、可憐な女子高生汚しちゃったねぇ……あんたの人生終わらせていい?」

と脅してきた


俺は首を横にフルフルさせると


「じゃあ償えよ?」

と如月美琴は俺に凄んできた


「償い?俺はなにをすれば…」


「とりあえず、下着泥棒捕まえるの手伝って」

そう言う如月美琴に

俺はゆっくりコクリと頷いた


なんだか下着泥棒に腹がたってきてた

俺をこんな目にあってるのも全部そいつのせいだ


如月美琴は手を伸ばしてきて俺の手を握って

「んじゃこれからはナカーマってことで」

と言って握手した


あぁ…なんか全ての痛みが消えた気がする

如月美琴の手握ってる


「犯人みつけてぇ」


「み、見つけて?」


痛っ!!!イタタタ

如月美琴の怒りが俺の手に伝わってくる

折れる折れる!


「見つけて燃やすわよ」


そう言ってニッコリ笑った天使は悪魔のようにも見えた


たぶんこの物語はラブコメでもない

サスペンスだ…



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