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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
2回目の如月美琴の家
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オヤジと如月ママの関係なんだが

如月美琴と異母兄妹かもしれない…


俺は如月美琴の方を見る


「な、なによ!なに見てんのよ!」


はぁ…妹よ…そんなにツンツンするな


「美琴…お兄ちゃんはツライよ…」


「は、はぁ!?なにがお兄ちゃんよ!!暑さで頭イカれたんじゃないの?あと勝手に呼び捨てにすんな!」


「え?柊くん、なにか誤解してる?」

そう如月ママが笑いをこらえながら聞いてくる


「もしかして美琴の父親、柊くんのお父さんだと思っちゃった?ハハハハ!君面白いわね」


「え?違うんですか?」


「お腹いたい(笑)違うわよぉ。あー、でも健一くんは父親じゃないって美琴から聞いてるのね」


あ!やべぇ!そっとしておこうとしてたことにまた触れてしまった


「あ、いや、その…」


「おい!お前!美里さんがお前の父親と関係あるわけないだろ!勝手に都合よく解釈するな!」


如月のお父さんが叫ぶ


「あら、なんでないと思うの?憧れてる人よ?普通に何回かは男女の関係はあったわよ」


「え…み、美里さん…?」


「ママ…ちょっと…やめてよ…」


くそぉぉぉぉぉぉ!あのハゲオヤジ!

やっぱりか!!帰ったら殴ってやる!!!

なんでそれで如月ママを選ばなかったってな!!



「冗談だけど」



「美里さん!そういう冗談は教育上悪いからやめてください!!」


「そうよママ!!ひどすぎるわよ!!」


いや冗談なのかい!!

でも関係ねぇ!なんとなくオヤジは殴る!

反抗期じゃ!



「ハハハごめんごめん。なんか面白くてついね。ホントに憧れてただけよ。それに柊先輩はいつも彼女のこと言ってたし」


「俺の父さんの彼女ですか?」


「うん。たぶんあなたのお母さんだと思うけど…名前違ってたら気まずいわね。あなたのお母さん"アカリ"さんじゃない?」


「あ、そうです柊朱莉ひいらぎあかりです」


「良かったぁ…違ってたらあたし柊先輩殴りに行ってたわよ(笑)あんだけいつも彼女のこと話してて違う人と結婚したのか!って」



俺は如月ママをジッと見る


いや…オヤジ…

選ぶ相手間違えてないか?

あんなドラマばっかりみてるオカン選んで幸せなのかよ


「で、どこまで話したっけ?あ、そうそうあたしが柊先輩に憧れて今の仕事に就いたんだけど…そのあとよね」


俺はコクリと頷く


「そのあとは柊先輩とパートナーになって色んな能力者と接触したわ。その中に人の能力を奪える人がいたの」


「ママ…」


「美里さん…」


ん?なんか空気が変わった


「その人は自分の能力がなにかわかってなかったの…でも柊先輩が話してるときに柊先輩の能力がその人に移っちゃって…柊先輩は能力を失ったの」


「それが事故ですか…」


「えぇそうよ…でも柊先輩はね。能力が無くなって普通に暮らせるって喜んでたわ。柊先輩はそのまま組織を抜けてね、しばらくしたら結婚したって噂で聞いたわ」


「そんなことがあったんですね…」


「あなたに柊先輩が昔のことを話してないのは、今がきっと幸せだからかな。あたしが呼んで色々教えちゃったけど、今のあなたの平和な生活があるのは柊先輩と奥さんがあってのことだと思ってくれたら嬉しいな」


「はい。ありがとうございます。色々教えてくれて」


「美琴があなたに色々興味があるのわかる気するなー」


「ちょっとママ!別に興味なんてないわよ!」


「美琴〜。あなたはもっと素直になりなさい」


「んもう!ホントに違うってば」


そう言って如月は立ち上がり

「ちょっとトイレ」

と言ってリビングを出て行こうとした


俺はなんとなく便意レベルをオーラで可視化してみる


よかった…さすがヒロイン。オーラは青い

大きい方ではない


そのまま如月ママとお父さんを見た

うおっ!マジだ

マジで如月ママはオーラもなにも見えない


ガード能力すげぇ


如月がリビングから出たら、如月ママは小声で


「色々冗談言ったけど、美琴があなたのこと嬉しそうに話してたのは本当よ。美琴はあなたが好きみたい」


うおおおおおおおおお!!!!

ママの言うことは絶対じゃん!確定だよ確定!


「でも今のままじゃ美琴をあげられないわね。反対しとくわ」


え?そんなぁ…

味方じゃないの?


「あたしみたいに能力が効かない相手もいるわ。能力だけに頼らず身体も強くならないとね。強くなって美琴を守ってちょうだい」


俺は力強く頷いた


「フフフ、いい顔。美琴のこと頼んだわよ」



そのあとすぐ如月が戻ってきた



それからしばらく如月の昔のことなど聞かせてもらった


如月ママの冗談などで、途中如月とお父さんが叫んだりもあったけど、ほのぼのとして温かい家族なんだとわかった


気がつくと外は夕焼けになっていた



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