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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
可愛い後輩登場
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伊月ちゃんの笑顔なんだが

「マジでお前らなんなんだよ…」


最初に如月に吹っ飛ばされたやつが起き上がってきた


「クサッ、こいつ糞もらして気絶してるぞ」


そう言ってその倒れてる仲間の男を軽く蹴飛ばす


「んで?お前が伊月の男?だからなに?それよりさっきの女は?」


「さっきの女は如月先輩。ウチらの高校の…そいつもウチらの高校の先輩。変態」

そう女の人が言った


くそ!如月美琴のせいで変態だと1年にも広まっている


そして男が俺を睨みながら凄んでくる

「伊月はお前にやるよ。俺も散々犯したからな。たださっきの女呼んでこいや。伊月よりさっきの女がいい」


「は?黙れよ…」

俺はまた怒りが込み上げてきた


「伊月の体は貧相だしな。胸なんか全然ねぇ。さっきの女は最高のカラダしてたからそっちの方がいい」


「もういい…喋んな…。お前は漏らしたパンツのことだけ心配してろ」


「はぁ?お前さっきからなんなん?正義のヒーロー気取り?」


俺はこの男の便意レベルをマックスまであげた

男が急に苦痛の顔になる


「伊月のヒーローだよ」

と言って顔を思いっきりぶん殴った


男はその場で倒れ、お尻の方からイヤな音がする



あー、やべぇ俺もやっちゃった

作戦もクソもない


「間違えました」


俺もそう言って一礼したが

残った女達は恐怖で震えている


もうめちゃくちゃだけど、一応作戦続行させとくか…


俺は

「おい!伊月は俺の女だぞ!」

ともう一回言った。

今度は噛んでない!!


女達はひぃぃぃとブルブル震えている

俺はスマホを取り出し

「俺のオヤジからお前らに」

と言ってスピーカーにした


スマホから低い声が聞こえてくる


『おい…お前ら。ウチの晴翔の彼女さんをイジメてるそうじゃねぇか!ウチが柊組だってことわかって喧嘩売ってんだよな…あぁ!?』


女の子達は顔が青くなり何も言えない


『返事がないな…晴翔、お前事務所にそいつら連れて来れるか?それとも若い衆そっちに行かせるか?』


すると女の子達は泣きながら


「ごめんなさい!もうしません!ホントにもうしません!」と言った


『謝る相手が違うんじゃねぇか?お前らが謝るのは誰だ?』


「伊月さんです…」


『お前らのことは伊月ちゃんから聞いてるからな!謝らなかったりまたなにかするようなら…もう一生誰とも会えなくなるぞ?わかったか?』


「はい!!」


そう言ったので電話を切った


俺はその女達に

「おい、そこの男達も連れていって二度と伊月の前に姿出すなと言っとけ。もし伊月がこの男達見たと言ったらお前らも連帯責任でオヤジに連絡するからな」

と言った


女達は泣きながら「はい」といって

男達を起こした


男達は自分が漏らしてるのがわかると大人しく女達と帰って行った


それからしばらくして如月美琴と伊月ちゃんが出てきた


「伊月ちゃんの能力素晴らしかったわ。あのヤクザみたいな声、それに演技。声を変えたとしても演技が上手くないとねぇ。それに比べてあんたは!!なによあの棒読み!」


「そんなこと言ったら如月だって作戦にないことするなよ!」


「気づいたら体が動いてたのよ!それに結局あんたも殴ったじゃない」


「そうだけど!」


「しかもあんた!必殺技名言わなかったわよね!?」


「いや、あそこで言ったらダサいだろ!!」



「アハハ!センパイ達2人ともダメダメでしたよ。全然作戦通りじゃないし」

伊月ちゃんが笑いながらそう言う


俺と如月はフッと笑って伊月ちゃんを見る


伊月ちゃんは目に涙を溜めながら

「如月センパイ。本当にごめんなさい…わたしの逆恨みで…」

と言った


「いいのよ。あなたもすごく頑張ったわ。能力も素晴らしいし、もっと自信持ちなさい」


「柊センパイもごめんなさい…。嘘ついて」


「あぁ、全然大丈夫だよ」


「あの…イケメンとかカッコいいとかいったのも嘘です」


知ってるよ!!薄々気付いてたよ

なんでエグッてくるん?


「でも…さっきはホントにカッコよかったですよ。チョビッとだけ」

そう言って笑うから俺も照れくさそうに笑った


「お2人とも…本当にありがとうございました」


また伊月ちゃんの目から涙が溢れてくる


「助けてぐれで…ありがどう」


そう言ってとびっきりの笑顔を見せてくれた




あれから数日後


伊月ちゃんはイジメられなくなったけど、怖がって誰も近づいてこないから友達ができそうもないと言っていたらしい



俺はというと…


親が組長の変態ロリコンヒーローとかいうあだ名を付けられてるらしい(怒)



そして伊月ちゃんは…


あ、昼休みか…たぶんまた来るな


「センパイセンパーイ!!今日も一緒にお昼ご飯食べましょう!!」


ほら来た


「美琴センパーイ!早く一緒に食べましょうよー!」


「わかったわよ伊月。他の人達もいるけどいい?」


「伊月ちゃん私達も一緒に食べていい?」


「うん。みんなで食べよー」


なぜだか知らんが如月美琴にベッタリになった



てかなんで!?普通はあそこで俺に惚れたりしない?なんで如月?

俺に惚れたフラグビンビンだったじゃん!

なあ…これ俺の物語だよな?

なんか俺にだけ厳しくない!?



んー、でもまぁいっか…


「センパーイ…、柊センパーイ」


ん?俺は伊月ちゃんを見る


「なにブツクサ言ってるんですか?そんなんじゃ美琴センパイに嫌われますよ」


そう言って俺にあっかんべーっと舌をだしてケラケラと笑った


まぁいい…

伊月ちゃんの笑顔が見れてるから

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