表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
柊晴翔と如月美琴
2/63

ヒロインは可愛すぎるんだが

学校に到着

いつもの教室に入るとクラスメイトがチラホラ何人かもう来ていた


俺はいつもの自分の席に座る


少しずつ教室が賑やかになってくる

そろそろかな…

急に賑やかだった教室がシーンとなる

来た!!

俺は教室のドアを見る

そこからやってきたのは

如月美琴きさらぎみこと


「おはよー」

如月美琴がそう言うと、さっきまで各々話してたのはそっちのけでみんな如月美琴の方を見る

「美琴おはよー」

バカな女達は簡単に呼び捨てにしてタッチなんかしてる

女ってだけで如月美琴に触れるのか!


男達はそれを遠くから眺めている

あの女子にモテまくってる吉田でさえ如月美琴に近づけず、指を咥えて見てるだけだ


わかる、わかるぞ


如月美琴は触れてはいけない

汚してはいけない天使みたいな存在なのだ


俺がこの高校に入ったとき

すぐに学校中に噂は広がった


"絶世の美女が入学してきた"と


1年のときは違うクラスだったが、常に休み時間になるとみんな如月美琴を見に集まってた

まぁ俺も見に行ってたんだが


そして2年のクラス替え

クラス替え発表をみたとき俺の心臓は止まるかと思った

あの如月美琴と同じクラスになれた

たぶん人生の3分の1の幸運を使ったのだろう

他のクラスメイトもみんな同じ気持ちだったろう


如月美琴は容姿端麗なだけでない

学年一の学力と、スポーツテストは全校の女子の中でダントツNo.1

なにをしても完璧の存在なんだ


最初は同じクラスで喜んだが、俺らなんかが関わっていい存在じゃないと思い知らされた


だから眺めてるだけでいいんだ


俺が如月美琴を眺めていると

如月美琴もこっちを見て目が合った


俺があわあわすると如月美琴はニッコリ微笑んだ


あぁ…俺の人生の3分の2の幸運も使っちゃった


話したこともない、たぶん向こうからするとキモい男にニッコリ微笑むか?

いやキモくはないか

とにかく天使だ。如月美琴は天使だ



だから眺めてるだけでいい!

よし、いつものやるか


俺は少し意識を集中させて周りをみた

見える。オーラだ


実は俺にはこんなふうに人のオーラが見える

青だったり緑だったり黄色だったり

これは便意の可視化だ

俺は勝手に便意レベルと言っている


便意レベルは大まかに5段階だ


便意レベル一覧

•青:レベル0(便意なし)

•緑:レベル1(ちょっとお腹にくるやつ)

•黄:レベル2(行けるけど我慢もできる)

•橙:レベル3(トイレ探しながら走るレベル)

•赤:レベル4(もうアウト。終わった)


こんな感じで青から緑、緑から黄色みたいな感じにグラデーションになってる

大まかに5段階だけど、青よりの緑とか本来はもっと細かい



まあ話を戻すが、俺はこの能力で毎日

如月美琴を見る


えっと今日は……緑よりの青か…

まあ大丈夫だとは思うけど一応


俺は如月美琴の便意レベルを0にした


如月美琴のオーラは真っ青になった



ヒロインってのはウンチなどしないのだ

これはどの物語でも鉄則

特に美少女となれば絶対のルールなのだ


これが俺の毎日の使命みたいなものだ

遠くから美女を守るナイト


え?キモいって?

知ってるわ!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ