如月美琴の部屋なんだが
変なお父さんもいなくなったし如月美琴の部屋に案内された
「ここがあたしの部屋よ」
そう言って開けた部屋は20畳くらいあるのか
めちゃくちゃデカかった
そしてなにより、デカいクマさんやらなんやらの動物のぬいぐるみが多かった
まぁこの家のデカさだ。部屋がデカいのはなんとなく予想はついたけど、ぬいぐるみはちょっと如月美琴のキャラとかけ離れてる気が
いや、そういや下着もウサギとか騒いだな
てかめちゃくちゃ良い匂いがする…
俺は深呼吸を意味もなくした
「とりあえず適当に座んなさいよ」
と言われた
お、おう。と返事してとりあえず座る
お互い無言が少しの間続く
な、なにか話さなきゃ
「そ、そういえば如月のお父さんは働いてないっていったよな?お母さんは?」
「あぁ、ママはね…」
如月がそこまで言ったところで
コンコンと部屋をノックする音がして
お父さんが入ってきた
「ハハハ、お邪魔するよ。さっきは失礼したね」
と手にコーヒーを一つだけ持ってきた
「コーヒーは飲めるかい?さぁ温かいうちに」
「あ、ありがとうございます」
そう言って差し出されたコーヒーを一口飲む
「君の名前を聞いていなかったね」
「あ、すいません。挨拶が遅れました。おれ…ぼ、僕は柊晴翔といいます…如月さんとは…」
「あー、いい!いいから。柊くんだね?いい名前だ」
なんだ?さっきと全然キャラが違う
いま落ち着いて如月のお父さんを見ると
さすが如月美琴の父親、顔が整ってる
ダンディーと言った方が伝わるのか
「あー、柊くん。ちなみにトイレはこの部屋を出て右に真っ直ぐ行った突き当たりにあるからね」
??
「は、はい」
俺はとりあえず返事をすると
「ちょ!お父さん!もしかして…」
と如月美琴が立ち上がった
しかし
「まぁ、どうせ無駄よ」
と言ってまた座った
俺は意味がわからないでいると
なんかお腹がゴロゴロして痛くなってきた
くっ、なんか急に腹がいてぇ
てか珍しい、こんなに急激に腹が痛くなるの
昔、味のおかしい牛乳を飲んだときみたいな…
如月のお父さんを見るとニコニコではなく
ニヤニヤしている
急にトイレの場所教えたのも、なぜか俺にだけコーヒーを持ってきたのも納得がいった
コーヒーになにか入れたな
たぶん下剤かなんか
如月が何かに気づいて、どうせ無駄って言ってたし間違いない
てか犯罪だぞこれ!俺じゃなかったらヤベェだろ
俺は自分の便意レベルを下げた
お腹の痛みはなくなる
そして仕返しに如月のお父さんの便意レベルをまた上げた
「うぐっ、あ、あれぇ!?お父さんまたトイレ!!」
そう言って如月のお父さんは部屋から走って出て行った
「ハァ…ごめんね。お父さんちょっと変な人だから」
いやちょっととかのレベルじゃねぇだろ
とは言わないが
「で、なんの話してたっけ?」
そう言う如月美琴
あれ?なんだったっけ
「まぁいいわ。本来の目的のお父さんの誕生日を祝うのはあとからでいいから、先にあなたの技の名前を決めましょう」
そう如月美琴は言った