如月のセンスがアレなんだが
気持ちもスッキリしたし帰ろうとしたら
「てかあんた暇なんでしょ?だったら買い物付き合ってよ…」
そう如月美琴に言われた
これを断るバカいるか?
俺はもちろん快諾した
近くのショッピングモールで買い物することに
そこまで歩いているときにこんな会話をした
「ってかあそこのモールってウチの生徒結構行ってないか?俺と歩いてて大丈夫なのかよ」
「はぁ?なにが?あんたとあたしがラブラブデートしてると思われるって?」
「ま、まぁ。そう思うやつだっているだろ」
「ふん、ありえないわ。どっからどう見てもご主人様と従僕じゃない」
「じゅ、従僕って…まぁ如月が気にしないならいいけど」
「それよりあんた、必殺技の名前一つでも考えたの?」
「い、いやぁ…まだ」
「だと思った。あたしが何個か考えてきたから安心しなさい」
それはちょっと安心できない
「ちょっと1個言ってみてくれ」
「1番のお気に入りは
インテスティン・ジャッジメント-審判の刻-よ」
だ、だ、だ、ダセェ!!
やっぱりダセェ!!てかその副題つけるの好きだな
「お、おう。自分でも考えてみるわ」
絶対自分で決めよう
そんな会話をしてるとショッピングモールに着いた
「ケーキはもう予約してあるからあとで買いにいくとして、先にプレゼントね」
「おう、プレゼントなににするか決めてんのか?」
「んー、あんまり高い物だとお父さんが怒るのよね。シャツとかにしようかしら」
「シャツか…定番だけどネクタイとかは?」
「ネクタイはしないわね。働いてないし」
え?無職なの?それ大丈夫なん?
心配になってると如月美琴が何かを見つけた
「あっ!あれ!」
そう言って指をさした先には
ラリうさちゃんというキャラのフェアをやってる店があった
ラリうさちゃんとはウサギがラリってる感じで、これを企画したやつも、これを通したやつもだいぶラリってるだろと思うようなキャラクターだ
「カワイイ!」
そう言ってその店に如月美琴は入っていった
カワイイ!?如月美琴のセンスがわからねぇ
そういや如月美琴の下着もウサギだったな…
俺も店の中に入るけど、如月美琴はラリうさちゃんに夢中でカワイイカワイイ言っている
「ねえちょっと!これどう?」
そう言って如月美琴はラリうさちゃんがデカデカとプリントされたTシャツを俺に見せてきた
ヨダレをたらしながら白目をむいてるラリうさちゃん…なにがいいのかさっぱりわからん
「う、うん。如月に似合ってるんじゃないかな」
「はぁ!?お父さんのプレゼントによ!」
え、ええ!?プレゼントにラリうさちゃん!?
それ貰って嬉しいのか?如月のお父さんなら親子だから同じく好きかもしれないけど
やっぱり如月のセンスがわからない
それからしばらく如月美琴はその場を動かず、プレゼントにそのTシャツと自分用にラリうさちゃんのキーホルダーを買った