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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
イケメンモブと如月のお父さん登場
11/31

なんか変態なんだが

昨日は本当に色んなことがあった


俺は登校しながら昨日のことを思い出した


まさかあの如月美琴が能力者だったとは


俺以外にも結構いるって言ってたな

栗山先輩もテレポート能力使えたし


他にもあんな能力使えるやつがいるってか…


ちくしょおおぉぉ!

悔しいぃぃぃぃ!

みんなの能力羨ましいぃぃぃぃ



ふう…落ち着け落ち着け…

もう、そうそう他の能力者と関わることなんてないんだ


今日も元気にラブコメでいこうぜ


そうこうして学校につき教室に入ると


「ちょっと柊くん!!」


そう言って怒ったような感じでクラスの女子数名に詰め寄られた


え?なんだなんだ?


「昨日美琴を男子トイレに連れ込んだでしょ!?最低!」


え?昨日?

あ、あぁ!あれか!でもあれは如月が勝手に


「てか犯罪だよ?それ。よく呑気に学校なんて来れるね。しかもトイレのドアも壊したみたいだし」


トイレのドアは如月だよ!


「ちょ、ちょっとまてよ。あれは、えーと、その…」


なんて説明したらいいのかわかんねぇ!

まさか能力のことなんて言えるわけねぇし


どうしたらいいのかと周りを見ると、男子もこちらを睨んでいる


「最低だよ!キモいし!学校こないでよ!!女の敵!!」


ひ、ひでぇ

さすがに傷つくぞ


俺がかなりのショックに凹むと



「言いすぎよ」



如月美琴の声がした


みんな一斉に教室のドアの方を見ると如月美琴が立っていた


「美琴!」

そう言って女子達は如月美琴に駆け寄る


「美琴大丈夫だった!?昨日あの変態にトイレに連れ込まれたって聞いたよ?」


ぐっ、みんなの中で俺は変態になったのか…



「それ誰が言ってたの?」


そう静かに如月美琴が聞く


「えっ、なんかC組の人たちが見たって…あと他の人も…」


「だからって本人に確認もしないで決めつけは良くないわ」


き、如月…


まさかの如月美琴の返答に女子達は黙ってしまった


「昨日ね、先生に3階の視聴覚室に書類を置いてくるように頼まれたのよ。でも3階は3年生の教室もあるし少し怖かったから、たまたま近くにいた柊くんについて来てもらうようにあたしが頼んだのよ」



おまえ…よくそんなスラスラ嘘をおもいつくな



「そして3階で用を終え階段を降りてるとき段差でもつれた柊くんは、転んで顔を床にぶつけてしまい鼻血がでてしまったの。だから慌ててハンカチを濡らしにトイレに入ったのよ。連れ込まれたんじゃなくてあたしが自分から入ったのよ」


そう言って如月美琴は俺に近づき


「柊くん大丈夫?鼻折れてない?まだ少し赤くなってるわ」

と言った


いや、それは昨日お前が殴って…


如月美琴は振り返って女子達を見て


「これが真相よ。わかった?」

と言った


「え…トイレのドアは…」


「あたし達は知らないわ。そのとき壊れてたどうかもちゃんとみてなかった。これで納得したかしら」


女子達は黙ってコクンと頷いた


おお!如月ぃ

お前ってやつは…

お前はやっぱり天使だ!


女子達は自分の席につこうとすると


「ちょっと待って」

と如月美琴がとめた


「柊くんに謝って。勘違いしたんだから当然でしょ?」


「い、いや俺は大丈夫だから」

俺はそう言うが


「ダメよ。それだと彼女達のためにも良くないわ。勘違いしたのは仕方ないとしても、間違えてたなら謝るのが当たり前よ。彼女達に謝れない人になってほしくないのよ」


正論だ。俺が大丈夫だからいいというわけじゃないか…


「たしかに彼女が言ったように柊くんは変態よ」


ん?


「階段あがるときもあたしの後ろから上を見上げてたし」


き、如月さん?


「視聴覚室に入るときもハァハァ興奮して、なんなら3年生より柊くんの方が怖かったわ」


て、てめえ…


「でもね、クラスメイトでしょ?仲間なのよ。間違えてたならキチンと謝りましょ?変態だから謝らなくていいとかはダメ」



お前が謝れぇぇぇ!!!

お前はやっぱり悪魔じゃ!!


さっきの女子達は、俺のところにきて次々と

「ごめんなさい」

と謝った


この子達の方が素直や


「さぁこれでこの話はおしまい。もう少しで先生がくるから席につきましょう」


そう如月美琴が言うと、みんなは静かにそれぞれの席についた


くそ…なんか納得いかないけど

あのままだったらトイレに連れ込んだ変態だった

それがただの変態になっただけでも良しとするか…

いやできるかい!!

昨日までは普通の人だったのが変態になっとるやんけ!

いいわけあるか!!



如月美琴と関わると次々よくないことが起こる

眺めてるだけのほうが幸せだったなぁ




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