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第82話 蹂躙?いやいや戦闘ですけど?

ライトが魔力投影で、いわゆる闇の女神フェレネルトに警告する少し前。


ライトと女神ティアリーナは今回のスタンピードの発生した中枢、新たにルアマナの森奥深くに出現したダンジョンへと転移していた。


「ふうん。確かにこれは…領兵の皆さんじゃ苦労しちゃうかもね」

「ライト様…強い、ですね」


恐らく最下層。

目の前には歪なダンジョンコアがむき出しの状態で瞬いていた。


そしてそれを守るようにこちらを睨み付けてくる小型のドラゴン。

さらには取り巻きのような、見たことの無い数十体の爬虫類のような魔物たち。


レベルは150くらい?

ドラゴンは…500くらい、か。


こっそり鑑定し、確認していると魔力をたぎらせ威圧を向け、僕たちの前に出てくる小型のドラゴン。


いきなりそれは声を発した。


『なんだ貴様ら…ここを我が領地と知っての狼藉か?』


なんか微妙に周波数が違うようで。

たぶんそう言ったのだろうが…いまいち認識が難しい。


「あー、うん。あのさ君、“異星のモノ”なのかな?」

『む?異星だと?…貴様らは敵、確定だっ!!お前たち、食事だっ!!』


一斉に飛び掛かってくる爬虫類のような魔物たち。

僕が動く前にティアリーナの姿がぶれる。


「シッ!!」


一閃。


まさに一瞬でバラバラにされる爬虫類のような魔物。

確かにティアの敵ではないのだけれど。

彼女もまたあの擬似ダンジョンでますます力を増しているんだよね。


その様子に声を発した状況で、そのまま固まる小型のドラゴン。

額らしき場所から汗がしたたり落ちる。


「ふん。こんなものですか?…弱すぎる…お前も戦うのですか?」


剣に付いていた血を振り払い、切っ先を小型のドラゴンに向けるティアリーナ。


ヤバイ。

めっちゃカッコカワイイ。

惚れ直しそう。


『ぐうっ?!き、貴様…な、何者だ!?』

「…トカゲに名乗る名前はありませんね」

『トカゲ?だとおっ?!!お、俺様は闇の女神が眷属、レア種であるネオスモールドラゴンのナグラ・ローグである。ば、馬鹿にするなあっ!!』


おっと?

いきなり主人の事を言う?


僕はにやりと顔を歪め、トカゲモドキに問いかけた。


「ふーん。ナグラっていうんだ君。…カッコいい名前だね。…ちなみにその名前って誰が付けたの?」


臨戦体勢でいるティアを宥め、僕は一歩前に出る。


どうやらコイツ、あまり頭が良くないっぽい。

重要な情報、ゲットできるかも。


『…カッコいい?!…なんだお前。見どころがあるじゃないか。良いかよく聞けよ。我があるじこそグリュダーダ恒星軍支配者リュガリール様の右腕、闇の女神フェレネルト様よ』


(…グリュダーダ恒星軍…リュガリール…フェレネルト…っと。メモメモ)


「ふーん。なんか強そうな名前だね」

『フフン。当然よ。我があるじたちは準備に手間取っているが…もうじきこの星は我が恒星軍の物となるのだ。…くくく、俺は今機嫌がいい。このまま帰るというのなら…見逃してやってもいいぞ?』


なぜかどや顔になる小さなドラゴン。

爬虫類顔だけど…


僕は心のにメモをしっかり記録し、そんな感想を抱いていた。


――そういうのって伝わるから不思議だよね。


「…ライト様」

「うん。分かってる」


コイツ馬鹿だけど、何気に優秀だ。

話しをしている最中に何かしらの術式を構築していた。


『まあ。もう逃がさないけどなっ!?』


そしてはじける魔力。

僕とティアの居る場所がいきなり崩壊を始める。


分子レベルの強振動の魔術?

確かに直接受ければとんでもないダメージを受けそうだ。


レベル500は伊達ではないみたいだね。


そして崩壊に包まれる僕とティア。

ドラゴンはいきなり大声で馬鹿笑いを始める。


『クハハハハ!!馬鹿め。キサマが情報を抜こうとしていたことなぞお見通しよ。確かに正しい情報だが…死ねば漏れることはあるまいよ?ヒャハハハハハハ……は?』


やがて魔力反応が終息。

僕たちの居た場所には大きなクレーターが形成されていた。


因みに僕には効かないけどね?

こういう術式、僕は既に前世で経験済みだ。


もっとも?


「ふーん。だまし討ちをするくらいの知能はある、と。ねえ、君。…焼いたら美味しいのかな?」


ナグラ?ドラゴンの真後ろに佇む僕とティア。


当たり前だけど彼の技は喰らっていない。

発動までの時間がかかり過ぎなんだよね。


すでに魔力で彼を掌握している僕は圧をかける。


『ひぐいっ?!!…な、なんだとオオオっ?!!!』

「このまま死ぬ?それともしゃべる?…僕は死体でも鑑定は出来るんだよね」

『っ!?ひ、ひいいいっっ?!!』



※※※※※



こうしてダンジョンコアのある部屋での蹂躙?…戦闘は終わりを告げた。

しっかりと情報も得る事が出来ましたよ。


ついでにコイツの持っていたアーティーファクト?


まあ通信機能のあるものだね。

僕はそれを瞬時に改良し、コイツらの先発隊、いわゆる闇の女神様ご一行に挨拶をしておきました。


(ねえセイ)


『はい。』


(このダンジョンも掌握可能かな)


『…解析完了しました…ついでに南方のダンジョンも強制的に支配下に置きました』


あー。

うん。


それは知ってた。


だからこそ『あそこまで』力を示すことが出来たんだよね。


(ありがとう。セイ。君は頼りになるね)


『っ!?……こ、光栄です』


うん?

セイがどもった?


なんかセイ、どんどん人間っぽくなっていくよね。

進化?なのかな。


さて。

それじゃあ後片付け、しっかりやって帰りますかね。


「ティア、もう少し僕に力貸してくれる?」

「はい。ライト様の思うが儘に」


こうしてダンジョンを制圧した僕たちは、ここから溢れた魔物を討伐しながら砦へと戻っていったんだ。


因みに。

ナグラ?


彼には二度と『おいた』ができないように、幾つかの呪いと言うか“呪縛”を付与しておきました。

たぶんだけど。


数か月後にはただのトカゲになるんじゃないかな。



取り敢えず、完全勝利!!



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