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第39話 魔王との会話

僕の自室。

今僕の目の前にはなぜかだらしなく顔を緩めているルイがいるのだけれど…


さらにはなぜか訪れたルザーラナ。


どうしてこうなった?!


二人の格好。

何で薄着?

まだ寒い時期ですけど?!


うう、目のやり場に困っちゃうよ?!


「コホン。ねえ、二人とも…上着、着てくれない?」

「ヤダ」

「…うちもイヤ♡」


いやいやと可愛らしく首を振る二人。

えっと。


はあ。


「それで?どうして僕の領に二人がいるのさ」


「うん?最近ちょくちょく来てるよ?稽古?」

「うちはね、美味しいおやつ、貰っているの♡」


僕たち親子が王都へ行った後。

彼女たち二人はなぜかちょくちょくここへと訪れていたようだった。


魔王と魔将が来る領って…

マジでカオスだ。


「それよりさ。ライト酷くない?ボクたちを放置って。ねえ、国王には話付けてくれたの?」

「コクコク」


「あー、ちょっとゴタゴタがあってさ。『リョダ』分かるでしょ?」

「ああ。うん。そっか。…ねえライト?」


何故かいきなり雰囲気が変わる二人。

僕の危機感知が仕事を始める?!


「…また女、増やしたの?」

「この浮気者」


「うえっ?!な、なんで…」


じっとりとした視線。

そしてなんとも言えない疑惑の想い。


それが僕の精神を削りまくる。


「…知らない女の匂いがするもん…酷い。ボクたちをさんざん弄んだくせにっ!そして放置しているくせにっ!!」


「うち、もうライトキュンしかいないのに…もうお嫁にいけないのに…」


えっと。

そもそも僕、君たちに“何もしていない”よね?!


やっぱり包まれるカオス。

もしかして僕、女難の相でも出ているの?!


そしてしなくてもいいはずの言い訳をし――

僕は散々精神にダメージを負いました。


ハハ、ハ。


ヤバイ。


女の子って怖い。



※※※※※



一応順を追って説明をし、どうにか二人には理解してもらいました。


何より、確かに僕はココナを助けたし…

なし崩し的にお嫁さん候補になっちゃったけど…


誓って僕は彼女に手を出してはいない。


うん。

胸を張って僕は言い切れる。


「ふうん。それでその子を助けたんだね」

「まあね。さすがに僕の目の前で2回もひどい目に遭ったんだ。僕の責任でもあるしね。――放置はできないよ」


何故かいぶかしげに目を細めるルイ。

そして禁断の質問が僕を襲う。


「ねえライト」

「うん?」


「…どうしてその子のお腹、触ったの?」


流れる冷たい汗。

な、な、何で?


どうしてルイ、それを…


「…魔眼…ライト知ってるでしょ?ボクだって使えるんだよ?…ライトのエッチ」

「ぐはあっ?!」


「えっ?えっ?ルイちゃん?ど、どういう事?!」

「…説明が面倒だね…うん。イメージ送ったよ」

「っ!?…直接?」


顔を赤らめ、何故かぶつぶつと言い出すルザーラナ。

そしてキッと僕を睨み付け、とんでもない事を宣った。


「ズルい!ズルい!うちもっ!!…えいっ!!」

「ふわっ?」


突然僕に飛びついてきて、ものすごい力でしがみついてくるルザーラナ。


ぐあっ…ぼ、僕の骨が…


「うちも!お腹も、頭も…撫でててええええーーーーー」

「うあ、うあああああああっっっ?!」


きっと僕は。


あのクソッたれな創世神に“女難の相”を付与されたんだ。

うん。

絶対にそうだ。


あのクソじじい。


いつか絶対にぶっ飛ばしてやる!!


二人の美しい女性にもみくちゃにされながら。

僕は死んだような目で、心の中で誓いを新たにしていた。



※※※※※



二人の愛情たっぷりのお仕置き?を経て。

どうにか落ち着いた僕の自室。


僕はいくつかの約束をすることを誓わされたんだ。


「えっと。取り敢えずそういう事だからさ。…また連絡するから。ねっ?」


「…うん。分かったよライト。しょうがないから信じてあげる」

「うちも♡」


散々もみくちゃになり、僕の成分?を吸収し。

ストレスを解消した二人。


一応話し合いを終えることができた。



ああ。

本当に疲れた。


僕は別に二人のことが嫌いではない。

むしろ好きだ。


一応、そ、その。


二人は“婚約者”でもある。


でもね。


僕はまだ9歳。

何もできないのっ!


まさに蛇の生殺し状態。


散々刷り込まれている前世での“経験”と“知識”

そして僕に好意を寄せてくれるとんでもなく美しい女性たち。


もう僕は悟りを開きそうだった。



チーン。


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