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第107話 異星の戦士団!いざ、決戦だ!!

そんなわけで色々と準備を進めている僕だけど。

リョダから念話が届いたのがまさにそんなタイミングだった。


『ライト様…今よろしいでしょうか』


(…ん?リョダ?…珍しいね。どうしたの?)


リョダは元々別の星の住人で、異星の神たちにより侵略され改造された被害者。

この星に送り込まれていた男性だ。


真面目で努力家。

すでに僕が課したミッション。


半分くらいはクリアして、その実力を異常な速度で伸ばしていた。


『はっ。我が軍団、滞りなく準備整いました。…是非前線へとお連れ頂きたい』


…ん?

……『我が軍団』…?


確かに僕は彼にもうすぐクライマックス、いわゆる彼らの星を攻めたであろう闇の女神との決戦が近いとは伝えたけど…


えっと…


(コホン…軍団?…えっと、保護した君の星の仲間たちのことかな)


『はっ。左様でございます。我ら20名、すでに決意は固まっております。どうか』


確かに彼らは星を滅ぼされ、あまつさえ改造され望まぬ殺戮を強要されていた。

今回南で僕の封印にとられている女神。


その元凶との決戦――傍観など出来ないだろう。


(分かったよ。でも無茶はダメだよ?もうリョダたちは僕の大切な仲間なんだからね)


『はうっ♡…はあはあはあ…な、なんと過分な言葉…もったいのうございます』


あー。

絶対今リョダ、顔赤らめてるよね。

僕にはそういう趣味ないのだけれど?


うん。


コホン。


(取り敢えず色々話もしたいからさ…今から行くね…)


『はっ』



※※※※※



転移した先。

マヤイダの近く―――


僕が構築した結界の中で20名の異形の戦士が膝をつき僕を待ち構えていた。


…やっぱりリョダ、顔赤いし。

コホン。


「みんなお疲れ様。…ふうん。ずいぶん強くなったんだね」


彼等は元々ヒューマンよりも格上の存在。

だけどどうやら僕がリョダに渡した教本。


それによりみんな大きく力を伸ばしていた。


「うんうん…みんな体幹がしっかりしている。これなら格上相手でも簡単に死ぬことはないね…凄いや…頑張ったんだね。――僕は嬉しいよ」


にっこり微笑む僕に何故か全員が感動して涙を流し始めた。

えっと。


きっとリョダたちの種族は素直で真面目…あと涙もろいんだね。

ハハハ、ハ。


取り敢えず僕はなだめすかし、話し合いを行ったんだ。



※※※※※



実は僕。

ダンジョンコアだったヴィエレッタの進化に伴い、既にすべての宇宙の情報を取得済みで。


あのクソッたれな創世神『ファナンガス』ではない、もう一人の創世神『リュガリール』の動向も把握できているんだよね。


実はこの宇宙。

様々な場所にダンジョンは存在。


どうやら僕の見立て通り、ダンジョンは『アーティーファクトの上位版』の物らしい。


何となくご都合主義?

何かの思惑?


見え隠れはするのだけれど。


コホン。


そのすべてを掌握した今。

すでに僕は勝ちを確信していた。


何しろその気になれば今この瞬間にも彼らを僕は滅ぼせる。


まあ。

しないけどね。


どうやらそれをすると僕はさらに上の存在、いわゆる概念になっちゃうようで。

僕はそれを良しとはしていないんだ。


だってねえ。


僕の目指すのはスローライフ。

神様を超える存在とか。


求めてません。


という訳で。

僕はそのリュガリールがいつ攻めてくるか、既に分かっていた。


闇の女神を凋落する次の日。

彼等はあの場所へと集団での転移によりやってくる。


まさに最終決戦だ。



※※※※※



改めて僕はリョダたちと話し合いを行い。

明後日一緒に転移し、歪んでいるダンジョン周辺の敵の討伐をお願いしたんだ。


因みに彼らの仲間。

今のところすでに100名近くが僕の擬似ダンジョンに引っかかっていた。


今回戦いに赴くのはその中の上位者、リョダを含め20名。

もちろん他の人たちも行きたがったけど。


見た目では分らないけど、どうやら彼らは戦闘タイプとそうでないものがいるらしく。

リョダが厳選し選んだ人が今回の戦闘に選ばれていた。


「うん。分かったよリョダ。それから行かない人たちにも警戒するようには言っておいてね。きっと魔物もその時には興奮するから。魔族たちを守ってほしい」

「はっ。承知いたしました」


うんうん。

これで問題はないね。


こうして新たな戦力として、リョダ率いる異星の戦闘集団が誕生。

何より彼らの戦闘能力はこの星のヒューマンを大きく上回っている。


ルイに悪魔たちに先行してって頼んだけど。

もしかしたらあの周辺の敵、リョダたちだけで片付けちゃうかもね。


まあ。

本番はその次の日だ。


戦力は多いに越したことはない。


「さて。ねえリョダ」

「はい」

「明後日の朝迎えに来るからさ。今日はいいけど明日は鍛錬禁止ね」

「っ!?……は、はい」


何故か難しい顔をするリョダ。

彼は本当にまじめすぎる。


「あのねえ。鍛錬はすればするほど良いって物でもないの。筋肉の超回復、間に合わないと意味ないの。――だから明日一日は絶対に休養を取ること」


「…は、はい」


うーむ。

これは『隠れてやるやつ』だな。


しょうがない。


「…僕はさ、見ればわかるんだ。…もし明後日僕が来たときに、疲労している者は…」

「…ゴクリ」

「連れて行かないからね。もちろんリョダ、君だって連れて行かないよ?」


「っ!?な、そ、それは…」


僕は大きくため息をつき優しい瞳を向ける。


「まったく。リョダはあのときよりもずっと強い。僕が保証するよ。…まだ心配?」


そしてにっこり微笑んだ。

途端に真っ赤に染まるリョダ。


「い、いえ。…おお、なんという勿体無きお言葉…このリョダ、全身全霊で体を休めます」


そして平服。


まあ。

いいか。


「じゃあ明後日の朝に来るからね…頼りにしているよ」


そう言い僕はビザイド宮へと転移した。



(…過剰かも?)


そんなことを思いながら。



――でも、胸の奥で確かに燃える。



仲間を信じて戦える喜びが。



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