安倍元首相の国葬で理解できないこと
7月14日、岸田首相は、銃撃によって亡くなった安倍元首相の葬儀を、国葬として執り行うことを表明した。
しかし、現在国内では賛否が分かれる事態となっている。
国葬に賛成する政府の意見を紹介する。
・安倍元首相が憲政史上最長となる8年8カ月にわたって首相の重責を担ったこと
・東日本大震災からの復興や日本経済の再生、外交などで功績を残したこと
・国際社会から高い評価を得ていること
・突然の蛮行による逝去で、国内外から哀悼・追悼の意が寄せられていること
一方で、国葬に反対する意見もちらほらとある。
共産党は「安倍氏の政治的立場や姿勢に対する評価が分かれるなか、国葬が国家として全面的に公認し、安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」と懸念し、
れいわも「これまでの政策的失敗を口に出すことも憚れる空気を作り出し、神格化されるような国葬を行うこと自体がおかしい」と反対した。
他にも、国葬の法的根拠や、費用を税金で負担する面からの批判も多い。
このような賛否両論あることは当然のことである。
歴代最長の任期を務め、最期は議員在職中に暗殺されたという点を見ると、「安倍さんを国葬にしなければ誰を国葬にするんだ」という意見はもっともだし、
今までの内閣の中で類を見ないほど賛否が分かれた政治を行った安倍さんの「功績をたたえて国葬」という判断に疑問を持つ意見ももっともである。
ただ一つ理解できないのは、
「祝!安倍さん国葬決定!」と騒いでいるTwitter界隈である。
別に安倍元首相の国葬は喜ぶべきものではない。
「国葬決定おめでとうございます! #国葬を支持します」
と書き込んでいる人は疑問に思わなかったのかしら。
あまりにも故人を侮辱するその行動は全く理解できない。