表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/176

三八三年 祝の三十五日

「おはよう、レム」

「おはよう、ソージュ。今回もよろしくね」

 準備の為に、前日の今日からソージュが来てくれることになってる。

 ソージュ、覚えるの早いし丁寧だし。もう何任せても大丈夫って感じで。ホントありがたいよ。

 こないだの最後はバタバタさせちゃったし。今回こそククルにも休んでもらわないとだし。私もがんばらないと!

 ソージュは訓練のない間、仕事と勉強をしてるんだって。

 あれからネウロスさんとも手紙のやりとりしてるって言ってた。

「少しずつだけど、色々できるようになってきたから。楽しいんだ」

 笑ってそう言うソージュ。

 木工職人としての仕事が楽しいなら、もしかしてここに来るのは嫌になったんじゃないかなって思って。

「まだ手伝ってもらってていいの?」

 そう聞いたら、もちろんって即答してくれた。

「宿の仕事も楽しいよ」

 私を見ながら、ソージュは笑顔で答えてくれた。



 ゼクスさんたちは予定通りに来てくれた。

 アリー、今回留守番なんだって。

 会えなくて残念。ナリスのことも報告したかったんだけど。

 手紙に書こうかと思ったんだけど、書いた文面を読み返したら恥ずかしくって恥ずかしくって。とてもじゃないけど出せなかった。

 直接言うのも恥ずかしいけど。アリーはぐいぐい聞いてくれるから話しやすいのはあるかな。

 また来てくれるのを楽しみにして。そのとき報告するよ。



「レム、こっちは?」

 夜、店を閉めて戻ってきてくれたお兄ちゃん。こっちは終わってるって言うと、ありがとなって返してくれたけど。

 あれ? ちょっと元気になったかな?

「お兄ちゃん?」

「何?」

 見返すお兄ちゃん。うん、やっぱり落ち着いたみたい。

「何でもない。先戻ってていいよ」

 そう言うと、首を傾げながら戻っていった。

 何だかよくわからないけど。

 訓練が始まるまでに落ち着いてくれてよかったや。

 前回の訓練から十数日、ソージュは少し落ち着いたようです。落ち込みまくって相談相手のエリシアに嘆いたりもしました。

 本編は引き続きテオとロイ。ククルはモノじゃないですよ…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バナー
本編バナー
冬野ほたる様 作
― 新着の感想 ―
[一言] ソージュ、やっぱりそうですよね。 アレック、ここにソージュ呼ぶって、 わかっててやってる? って思っちゃいましたが そんなこともなく 相談された方はどういう気持ちで聞いたのか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ