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三八二年 雨の二十八日

 今日ジェットたちが帰る。ククルもジェットも、ここにいる間に少し元気になったかな。

 お父さんとお母さんと、ロビーで見送る。

「…クゥを頼むな」

「しばらくの間だけでもいいから、できるだけ戻ってこい」

 お父さんがこんなふうに言うのって珍しい。ククルのこと、心配してるんだ。

 ジェットは困ったように笑って、横のウィルバートさんを見た。

「こう言われてるけど」

「…リオルさんのこともありますし、善処します」

 ジェット以上に困った顔してるウィルバートさん。多分お父さんの前じゃ駄目って言えないんだろうけど。

 ホント、ククルの為にも。またすぐ来てね、ジェット。

 アレックには頭の上がらないジェット。

 年の離れたお兄ちゃんがふたり。やんちゃなジェットはさぞ怒られてきたことでしょうねぇ。


 ちなみに書く機会がない裏話。

 ジェットたちの父ランディックとアレックの父アルヴァスはギルド仲間で友人。アレックたちが八歳のときの討伐でアルが亡くなり、ランドも足を負傷して杖生活に。ギルドを辞めて、南から戻るギルド員の為にライナスで宿『アルヴァス亭』を始め、その際アレック母子も共に生活するようになった。

 てなことがありまして。ひとつ屋根の下兄弟同然に育った三人の関係が始まります。

 機会がないといいつつ、この先書くことになったらすみません…。ネタバレという程の内容ではないんですけどね。

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冬野ほたる様 作
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