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三八三年 明の二十七日

 アリーが帰るときに一緒にセレスティアに行っていいって、お父さんが言ってくれた。

 お母さんもお兄ちゃんもいいよって。

 アリーなんて私をひとりで帰せないからって、また往復してくれるつもりなんだよ?

 そんなに甘えていいのかな?



 ソージュにも昨日のうちにお父さんが話してくれてた。まだいつ行くかは決まってないけど、私がいない間も来てくれるって。

「ごめんね、ソージュ。お兄ちゃんたちと違って、私は行く必要ないのに代わってもらうことになって…」

「何言ってるんだよ。せっかくなんだから楽しんできて」

 そう言って笑ってくれる。

 ソージュも行きたがってたのに、何だか申し訳ない。

 一緒に行けたら細工のお店も見に行けるのに。

 って、そっか。私が見てもわからないけど。何かお土産を買えれば少しは参考になるかな?

 手伝いに来てくれるようになって。ほんとに助かってるし、何より楽しいし。

 うん、決めた。そうしよう。

「ありがとう。お土産楽しみにしててね」

「レム?」

 不思議そうな顔して私を見てるソージュ。

 そうだ。櫛も持っていって。もし職人さんに話を聞けたら見てもらおう。

 私はすごいと思うのに、ソージュは自信なさげだからね。

 そりゃあソージュのお父さんに比べたらまだまだなのかもしれないけど、ソージュは私とひとつしか違わないんだから。今の時点でってことだから。

 ほかの職人さんにほめてもらえたら、絶対に嬉しいよね。

 そう考えたら、だんだん行くのが楽しみになってきた。

 ありがとうの気持ち。

 伝えられたらいいな。

 セレスティア旅行が決定したレム。自分だけ遊びに行くので少し遠慮がちですが、楽しそうです。

 本編はゴードンまでの帰路。ミルドレッドはククルたちからすると大きな街ですが、アルスレイムからの中継地であるゴードンとはやはり規模が違うようです。

 ちなみにセレスティアはさらに大きい街ですが、本部に泊まれるギルド員が宿泊することはないので商人向けの宿ばかりです。

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冬野ほたる様 作
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