表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/176

三八三年 明の二十三日

 お兄ちゃんとククルがいない朝。

 やっぱりちょっと寂しいかな。

 そんなことを思ってたら、予定よりまだ早いのにソージュが来てくれた。

「どうしたの? 早いね?」

「目が覚めたから」

 そう言うけど、多分手伝おうと思って来てくれたんだよね?

 ありがとうって言うと、何も言わずに笑ってた。

 やっぱりそうだよね?

 ソージュ、優しいね。



「ふたりとも、もう着いたかなぁ」

「セレスティアだっけ?」

 夕方、ソージュが帰る前に話してたら、お兄ちゃんとククルの話になった。

「ミルドレッドより大きい街なんだよね」

 私からするとミルドレッドも大きい街なんだけど。セレスティアは職人街って言われるだけあって、お店がすごく多いらしい。

「どんなのが売ってるのか、ちょっと見てみたいけどな」

「細工のお店?」

 頷くソージュに、やっぱり職人さんなんだなって思う。

「ミルドレッドくらいしか行けないから。ほかの人がどんなのを作ってるか見てみたい」

 そう言うソージュはホントに真剣で、ちょっと夢見るようなキラキラした顔をしてて。

 私とひとつしか違わないのに、立派に職人さんの心をしてるんだなってわかった。

 今のソージュの顔は、店にいるククルやお兄ちゃんと一緒。自分のしたいことがわかってる顔、だよね。

 ナリスだったら旅の話をしてるときかな。

 私は、と考えて。わからないことに気付いた。

 ここしか知らないから、ずっとここにいるんだと思ってたけど。

 私は何がしたいんだろう?

 引き続きお留守番のレム。

 レムにとって旅は楽しそうだけど現実味はない、というところでしょうか。

 本編はロイの実家の様子。大柄な三人に、ひとり小柄なルミーナ。でも住み込みの職人さんも支える母は強いのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バナー
本編バナー
冬野ほたる様 作
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ