表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/176

三八三年 明の十一日

 お昼過ぎ、お兄ちゃんが来た。

 今日泊まる人の中に、四人組のギルド員がいないかって聞かれたんだけど。

「来てないよ?」

 そう言うと、わかったって頷いてから出ていった。

 おとといも二人連れのお客さんが来てないかって確認に来てたよね?

 店で何かあったのかな?



 詳しいことを聞いたのは夜になってからだった。

 それにしても、警邏隊が私服でうろついてるなんて聞いたことないよ?

 手紙のことと、ジェットからも気を付けるよう連絡があったらしいし、その上警邏隊って。

 せっかくジェットのことが落ち着いたのに。

 そう思ってると、お兄ちゃんに頭を撫でられた。

「心配すんなって」

「違うの。ジェット、やっと終わったって言ってたのにって思って…」

 ようやく肩の荷が下りたのに。また心配事なんて。

 お兄ちゃんはそうだなって、少し困ったような顔をしたけど。

「でもジェットなら、ぼやきながら何とかするって」

 大丈夫、と言ってくれる。

「それに。ジェットにはダンたちも、ほかにも助けてくれる人がいるよ」

 俺たちだって、とお兄ちゃんは笑う。

「私も?」

「レムも」

 優しく笑って、お兄ちゃんは言い切ってくれた。

 私にできることは少ないかもしれないけど。

 何か役に立てたらいいな。

 久し振りにお兄ちゃんらしいテオ。

 年が近い割には仲良しですよね。

 警邏隊は基本隊服で行動することになっています。

 ギルド員と紛らわしいですからね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バナー
本編バナー
冬野ほたる様 作
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ