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三八二年 祈の十七日

 ギルドの訓練は明日から。一日早く、ゼクスさんたちが来た。

 宿にいるお兄ちゃんと一緒にロビーに呼ばれる。

「引き受けてくれてありがとう」

 そう言って笑うゼクスさん。三人共元気そう。

 お兄ちゃんにもまた訓練に参加したらどうかって言ってる。ホント、お兄ちゃんも気に入られてるよね。

 そんなことを話してたら、もうひとり入ってきた。

 見たことない若い男の人…って、ヴェインさん?

 その人は気付いたようにお兄ちゃんの前に行く。

「今まで略称で失礼しました。ロイヴェイン・スタッツです」

 やっぱりヴェインさんだったけど。話し声も話し方も全然違う。

 髪を切ってるから、初めて顔が見える。

 隠してたのがもったいないくらい、キレイな翡翠色の瞳。思ってたより若いのかもしれない。

 驚いてる間にお兄ちゃんと握手したヴェインさん。私の前にも来てくれる。

「騙すようなマネをしててごめんね。これからはロイと」

 にっこり笑ってそう言うヴェインさん、じゃなくてロイさん。ホント別人みたい。

「あ、ハイ」

「普通に話して? あと呼び捨てでいいからね」

「なら私もレムと…」

「ありがとう、レム。しばらくよろしくね」

 ロイは笑顔のままそう返してくれた。



 四人が荷物を置きに二階へ上がった。

 見送ってお兄ちゃんを見ると、何かすごい顔してる?

「お兄ちゃん?」

 声をかけると気付いたようにはっとして、私を見た。

「…ごめん」

 そう言って笑うお兄ちゃんが、何だろう、ちょっと辛そうに見えて。

 どうしたのかな?

 ロイがロイとして再登場です。

 ジェットから聞いてたので、レムの動揺も少なそうですね。

 本編ではロイが妙なしおらしさを見せましたが。

 ロイ、反対方向にも暴走してます…。

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冬野ほたる様 作
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