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三八二年 実の十三日

 宿に戻ってきてくれたお兄ちゃん。

 ウィルは朝から店に行ってるってことは、今ククルとふたりなんじゃない?

 それでいいの? お兄ちゃん?

 内心慌てながら仕事をしてると、店にいるはずのウィルが戻ってきた。

 どうしたのか声をかける暇もなく、すごい勢いで通り過ぎて二階に上がっていっちゃった。

 ものすごく焦った顔してたみたいだけど、どうしたのかな?

 お兄ちゃんを見ると、ちょっと考え込むような顔してる。

「ごめん、レム。店戻っていい?」

 心配そうな様子でそう聞かれた。

 頷くと、ありがとうって言われて。お兄ちゃん、店に戻ったけど。

 どうしたんだろ?



 しばらくして戻ってきたお兄ちゃん、まっすぐ二階に上がっていって。

 今度はウィルとふたりで降りてきて、店に行ったみたい。

 お兄ちゃん、ウィルを呼びに来たの?

 でもウィルって、ククルのこと好きなんじゃないの?

 お兄ちゃん?? 何してんの?

 もう、わけわかんないよ?



 夜、ロビーを通りがかったら、ウィルが長椅子に座ってた。

 いっつも片付けが終わるまで店にいるのに。

「ウィル? 何かありました?」

「いえ、少しテオに話があって…」

 声をかけると、歯切れ悪くそう言われる。

 ウィルがお兄ちゃんに話?

 さっきまで店で一緒だったのに?

 昼間といい夜といい。

 ホントわけわかんない!

 ウィルの気持ちに気付いてるレムからすれば、何をやっているのかといったところでしょうか。

 本編はようやくウィルが動いたところ。

 実は出会ってからまだ百日足らずしか経ってないんですよね。

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冬野ほたる様 作
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