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三八二年 動の四十七日

 皆の迎えが来た。

 ククルが必死に何もされてないって言ってる。

 ククルも心配なんだね。

 皆はゼクスさんたちと、私たちと、ククルとお兄ちゃんにそれぞれお礼を言ってくれて。

 焦りも不安も何にもない顔をして、町を去っていった。

 皆、たいしたことなく済むといいね。

 また来てくれるの、待ってるからね。



 昨日ノーザンさんに聞いた通り、ゼクスさんたちも今日帰る。

「レムちゃん、色々とありがとう」

 荷物を持って降りてきたゼクスさん。わざわざ受付まで来てお礼を言ってくれた。

「…皆のこと、お願いします」

 私もお礼を言ってからそう頼むけど、ゼクスさんは笑うだけ。こういうところ、三人共似てるよね。

「ヴェインさん。ありがとうございました」

 うしろに立つヴェインさんにもお礼を言うと、小さな声で、こちらこそ、と言われた。



 皆帰っちゃって。

 賑やかだった分、寂しくなった。

 ホントに色々あったけど、楽しかったよ?

 もちろん、ククルに何もなかったから言えることなんだけどね。



 夜、部屋にいたらお兄ちゃんが来て。

「皆から。レムにって預かってた」

 差し出されたのは、一通の手紙。

「ありがとうって言ってた」

 そう言ったお兄ちゃんが戻ってから、ひとりで手紙を読む。

 中には六枚。皆一枚ずつ。

 ジェットのことを聞かれたときに、私が答えたこと。

 まだどうすればいいかわからないけど、戻ってからも考えてみるって書いてあった。

 最後にディーの名前。

 エディルはものすごく真面目にお礼を書いてくれてる。

 おかげで乗り切れたって書いてるのはレン。

 スヴェンは楽しかったって。

 セラムはパーティーのこと、ちょっと吹っ切れたならよかった。

 それから、カート。早くまた来られるようにがんばるって、書いてあった。

 読みながら、涙が止まらなかった。



 皆。

 また会えるの、待ってるね。

 もちろんゼクスもちゃん呼びです。

 ロイは結局ヴェインを貫きました。

 六人の設定が色々出せてよかったです。

 フルネーム、出せてませんけどね…。

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冬野ほたる様 作
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