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三八二年 動の四十二日

本編『実の十二日』のネタバレを含みます。

「おはようございます!」

 朝、お兄ちゃんのうしろから顔を出したら揃って挨拶されてびっくりした。

 昨日のお昼のあと、ククルがお茶とお菓子を出して。

 夕食のあとの自主訓練を終えてから、お腹が空いたみたいだったからお兄ちゃんが夜食を出したんだって。

 そしたらこっちの気持ちも少しは伝わったみたい。名乗ってもらったって、お兄ちゃんが言ってた。

 食べ物効果? すごいよね。

 だから今日は私も。昨日名乗りそびれたからね。皆の名前も教えてもらおうっと。



 お昼のお茶を淹れてるところに、お兄ちゃんが来た。

「また頼みがあって」

 またってことは、ククルのことかな。

 頷いたお兄ちゃん、シリルさんのケーキを作りたいんだって言った。

 誕生日のときにしか出ないりんごケーキ。独り占めできるのも嬉しかったな。

「でも、お兄ちゃんお菓子焼けるの?」

 お兄ちゃんがお菓子を作ってるところは見たことないんだけど。

「そうなんだよ。基本のレシピは写してきたんだけど、正直自信ないから。数こなすしかないかなって」

 ちょっと困ったような顔をして。

「皆甘い物大丈夫だから、試作食べてもらおうと思って。こっちも忙しいのわかってるんだけど、午後にちょっとだけ家に作りに戻ってもいい?」

「もちろん!」

 ククルの為なんだから、反対するわけないじゃない!

 即答するとお兄ちゃんは、ちょっと嬉しそうで、ちょっと申し訳なさそうに。ありがとうって言ってくれた。

 テオがとうとう製菓に着手。

 何気にスペック高い? ですかね?

 本編では絡みが少なすぎて出し辛かった六人、せっかくなので少し書いていきたいなと思ってます。

 …なかなか恋愛が進まない……。

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冬野ほたる様 作
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