表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/176

三八二年 動の三十六日

本編『実の十一日』のネタバレを含みます。

 元気なおじいちゃんたちが帰ったと思ったら、また変わったお客さんが来た。

 杖をついたおじいちゃんと、お孫さん。

 受付して、案内したけど。お孫さん、ひとっことも喋らなかった。

 ダンより話さない人って初めて見た。



 食事に行ったふたりが戻ってきてしばらくで、お兄ちゃんがこっちに来た。

 どうしたんだろ、ちょっと焦った顔してる。

「父さんは?」

「お父さんならさっき二階に…」

 そう言って階段のほうを見ると、ちょうどお父さんが降りてきてた。そのうしろに、あのおじいちゃんがちらっと見える。

 びくりとしたお兄ちゃんが、急に私をうしろに庇った。

 な、何?

 お父さんは普通に降りてきてるけど、何かあったの?

 ものすごく緊張した様子のお兄ちゃん。お父さんが下まで降りたところで、ようやくふぅっと息を吐いた。

 お父さんは少し笑って、お兄ちゃんの頭を撫でる。

「よくやった」

 ちょっと不満そうにお父さんを見上げて、お兄ちゃんがもう一度溜息をついた。

「…そういうことかよ…」

 どういうこと??



 結局何だったのかわからないまま。

 でも、ひとつだけ。

 お兄ちゃん、わたしのこと守ろうとしてくれたんだよね?

 ありがとうね、お兄ちゃん!

 テオ、ちゃんとお兄ちゃんしてますね。

 階段上から覗くじいさん…怖い絵面だと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バナー
本編バナー
冬野ほたる様 作
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ