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三八二年 雨の四十九日

 朝、だいぶ遅くに部屋から出てきたウィルバートさん。疲れてるようだから起こさないようにってお兄ちゃんに言われてたんだけど、ちゃんと休めたかな?

 目が合うと少し頭を下げられる。おはようございますと言うと、遅くなってしまいましたと笑ってた。

うん。大丈夫そうかな。



 今日も夕方から食堂にいてくれたウィルバートさん。ここにいる間、ジェットの代わりにずっとやってくれてる。

 仕事で来てるのに、いい人だよね。

 夜、お兄ちゃんより先に帰ってきて。私の顔を見て、すみません、と声をかけてきた。

「ククルとテオにも言ったんですけど、長い付き合いになりそうなので、俺のことはウィルと呼び捨ててください」

 にっこり笑ってそう言われるけど。

 い、いいのかな?

 でもウィルバートさんも、お兄ちゃんのこともククルのことも呼び捨てになってるよね?

 あんまり悩むのも失礼かなって思ったから。わかりましたと頷いて。

「私のこともレムと」

 そう言うと、ありがとうございますと返してくれた。

 でも。年上の男の人に略称の呼び捨てって。

 慣れるまで緊張するよね?

 レムとウィル再びです。

 宿も食堂も家族経営だと本当に休みなさそうですよね。

 ある意味ジェットより働いているのでは…。

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冬野ほたる様 作
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