三八二年 雨の三十五日
後書き、次回分と間違えて書きました…。
訂正しておきますね。
ベルフィムさん、今日の夜は食堂で食べるみたい。ククルの料理はいつでも美味しいけど、やっぱりできたては格別だよね。
食堂から帰ってきたベルフィムさん。通り過ぎかけて、立ち止まった。
「すまない。二時間程あとにお茶を頼みたいんだが、今言っておいても構わないだろうか?」
「二時間後ですね。わかりました」
手元のメモに今の時間と一緒に書いておく。
「二時間後に。お持ちしますね」
今日も調べ物するつもりなのかな。
言われた時間に持っていくと、今日は受け取りに出てくれた。
トレイを見て、ちょっと不思議そうな顔してる。チョコレート、置いといたからかな。
「少しですがどうぞ。お茶、冷めたらまた淹れますので言ってくださいね」
そう言ったらびっくりされたみたい。
「…宿の仕事…なのか…?」
「え?」
「いや。何でもない。ありがとう」
お礼を言ってくれるベルフィムさんの顔が、少し優しくなった気がした。
ウィルは子供舌ですね。世も世ならご当地レトルトカレーとか並べてそう。
サンドイッチのパンは挟んでからトースターで焼くとエライ目に合うかもなので、パンだけ重ねておいて先に焼くほうが無難です…。…反りますけどね。