斬る人と無関心な人
「ハロウィンってさ、ほんまクソやと思わん?わざわざ田舎から片道一時間以上かけて都会出てきて、ゴミ撒き散らしながら街徘徊して、アホでぎゅうぎゅう詰めの満員電車乗って家帰って、メイク落として仮装の衣装脱いで、最後屁こいて寝るだけやん。その一連何がオモロイんやろな。」
『お前それ毎年ゆーてるよな。俺的には騒ぐアホと斬るアホのセットで今年もハッピーハロウィンって感じするわ。』
「いやじゃあお前はどの立場から何目線でゆーてんねん。」
『別に何目線でも無いよ。ただ興味ないねん。ハロウィン自体も別にオモロイと思わんし、斬んのすらダルいってゆーか。そもそも自分には無関係のイベントすぎて特に何も感じへん。』
「なるほど。じゃんけんに例えるなら、俺ら斬る組がチョキで、お前ら無関心組がグーで、ハロウィンのアホたち頭パー組がパーやな。」
『ちょ待てや、なんで俺らが頭パー組なんかに負けんねん。』
「やっぱお前も下に見とるやんけ。ええやん、俺ら斬組には勝ってんねんから。」
『そもそもじゃんけんに例えるからややこしなんねん。もーええわこの話。……ってか思ったけど俺らってさ、最近ずっとこんな類いの話ばっかりしてない?ハロウィンで騒ぐアホに陰でマウント取って騒いでる。あいつらおらんくなったら、一体なんの話すんねやろな。』
「そら普通の世間話?とかするんちゃう。大学のこととかバイトとか。」
『お前そーゆーオチもクソも無い話してる奴真っ先に斬りそうやけどな。』
「じゃあお前は何の話すんねん。」
『まぁそーゆわれたら正直パッとは思い付かん。いつもお前が斬ってるの横目に俺もハスってたんかもしれへん。またこいつ斬ってるわって。それが俺のスタンスになってたんかも。』
「なぁ、これ今俺らって、自傷行為してるんとちゃう。なんか気付いたらアカンこと気付いてもうた気するんやけど。」
『せやな。そろそろ上がろか。なんか向こうではしゃいでる奴らもこっちの風呂入ってきそうやし、流石に長湯し過ぎてのぼせそうやわ。』
「そやな。あ、出たらジュースじゃんけんしよーぜ。負けたら奢り。」
『俺無組やからグー、お前斬組でチョキやからお前の奢りや。』
「いや、じゃんけんに例えると話ややこしなるからあれは無しや。」
『なんやねんそれ。さっきとちゃうやんけ。』
⦅銭湯久々や~wwお、あの風呂今陰キャたち出ていったから空いてる!ってかさぁ、今年の仮装は鬼滅にしよーぜww⦆
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