第一話 冒険者ギルドと宿 後編
そして異世界召喚から初の朝が来た、仕佐が先に起きて準備をしていた。(準備もなにも特にないけど)
「ふわぁ、よく寝た」
と、言いながら条夜は両手を上げてあくびしながら伸びている。
「あれ? 早いな仕佐」
「やっと起きたか食堂に飯食いに行くぞ」
この宿屋ライムには1階に食堂があり、広さは25㍍プールを縦×横にしたくらいだ。2階、3階は宿になっている。屋根は平らで屋上がある。造りは多分レンガで出来ている。屋上には安全のために鉄格子がある。
2人は1階に降り、食堂に向かって歩いて行った。
「あぁ、おなか減ったー。何食べよ?」
「おすすめにでもしてみようか?」
「いいね!」
すると店員さんがやってきた。
「何を召し上がられますか?」
「おすすめをお願いします」
「レッサードラゴンのカリーですね」
店員さんはなぜか嬉しそうな顔をしていた。
「やっぱりドラゴンっているのかな?」
と仕佐が訊く。
「まあ異世界だしな!」
数分後、レッサードラゴンのカリーが来た。
「レッサードラゴンのカリーです。冷めない内にお召し上がりください」
すると2人が同時に手を合わせた。
「いただきまーす」
へー、ドラゴンって鶏肉みたいな味なんだな、おいしい
2人は黙々と食べた。しっかりと完食して
「ごちそうさまでした!」
銅貨4枚を支払って一旦部屋に戻った。
「いやー、旨かったなー」
「今日は街の探検をするんだったよね? 日が暮れない内に行こう」
「そうだな、楽しみだなー」
早速準備をして宿屋を出た。準備も何も、特にないけど……
「あ、探検するんならついでに、この街で出来そうな依頼受けない?」
「おー! ナイスアイデア!」
2人はギルドに向かって歩いて行った。
ギルドで何かあったみたいだ、ギルドの入り口に大勢の冒険者がいる。