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第零話  まさかの異世界召喚 中編

 ここアスタリア王国は南に湖があり、そして山に囲まれています。東の森を抜けた先にアスタリア王国より二回りほど小さいフラン領、と他にもいくつか街や国があります。その中心の地がアスタリア王国です。魔王城があるのは世界の端と言われていますが、誰も見たことがないので本当にそこに魔王城があるかは分かりません。


 この世界ではかつて、人族の英雄と讃えられた5人賢者がいました。その賢者達は未だ誰も達していない未知の領域へ魔法を極め、最高点へ達していました。しかしその時事件が起こったのです。200年前に起こった人族と魔王軍の戦争によって、人族の英雄は姿を消してしまいました。更には各国にいた勇者達も姿を消してしまい、ただ1人見付けたのが風の勇者ウィンディニアだけだったのです。しかし風の勇者も戦争で疲れ別のどこかへ行ってしまいました。

 そして今、また200年前の戦争が始まろうとしています! この戦いで勝利し、この世界の平和を勝ち取って頂きたいのです。


「と、言うわけで勇者仕佐さん。あなたにはこの世界を救って頂きたく、召喚させていただきました」


 なるほど、思った以上にこの世界は大変な状況だったんだな……


「とりあえずは何したらいいんだ?」と条夜が聞く。


 まさか、こんなことになるとは.......


「ボソッ、というか俺は空気か!」


俺はなるべく小さい声で突っ込んだ。


まあ、馴れてるけどな


「あら、いつからそこに?」


絶対わざとだな!


神官は「ウフフ」と口に手を当て笑っている。


「やっぱ異世界と言えば、ステータスの確認だよな!」


そう言うと条夜がステータスを見た。


「えっ! 何ですかこのステータスは?!」


   職業 ?   赤城条夜 Lv1  状態 興奮

 Hp120/120 魔力83/83 素早さ68 筋力47 知力82 

 属性 水 風 土 火H

 スキル 素早さ上昇C プレイヤー経験値UpE 水耐性D 風耐性C 

     Hp自動回復C 隠密E 鑑定C 異世界オタクSS 体術C

 魔法 ウィンドコントロールE ファイアーボールD マキシマム弾C


「うぉー俺すげー!」


「スキルが9個も! それに聞いたことがない魔法が2つもあります!」


え、ハードル上げすぎ.......僕のステータスこれより低かったらどうするんだよ


仕佐は条夜達とは対照的に少し狼狽(ろうばい)した。


「あなたはいったい.......というか本当に魔法のない世界から来たのですか?」


無理もないだろう、恐らくこの世界では凄いのであろう条夜の高いステータスだからな。


「そりぁね。てかそれ以外だったらどこから来んだよ」


条夜は苦笑いしつつ軽く突っ込む。


「条夜すごいね。僕なんかは、全然だと思うけd」


「いえ、あなたは私が召喚した勇者様なので、すごい能力が秘められていると思います!」


最後まで言わせろよ!

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