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バッサリ
次の日の朝、いつもと同じように職員室へ向かったのだが、私は驚きのあまり固まってしまった。
京子に肩をたたかれて我に返り、私たちは職員室を出た。
「宮崎先生、髪すごい短くなってたね」
そうなのだ。宮崎先生が髪を切っていたのだ。
それも、20センチくらい。バッサリと。
「マジでやばいよね。超やばい」
先生の長い髪は、とても綺麗だったのだが、ショートカットにした先生もやっぱりびっくりするくらい綺麗なのだ。
「どうするの?もしかしてめぐみもショートにするの?」
「当たり前じゃん!今から美容室予約できるかな?」
憧れの先生がショートカットにしたんだから、私がしないわけにはいかない。
「流石めぐみだね。そこまで行くともう尊敬するよ、ホントに」
京子は少し呆れた感じでそういったが、今の私はそんなの全然気にならない。
私はなんだか、先生への愛を試されているみたいで、わくわくしていた。