ワイ、五十にして天命を知る! 【ヒロイン スケスケの服を着た女神】
ん~、むにゃむにゃ。
もう食べらへん…
ハッ!!
こ、ここは!?
チュンチュン!
↑ これ雀の泣き声な。
ワイは、緑あふれる泉のような場所で目を覚ました。
美しい光景や…
まるで、子供の頃親父に連れて行って貰った万博公園みたいやで…
これで太陽の塔でもあったら、ワイの青春は蘇るんやが…
キョロキョロ。
流石にないなァ…
ん?
太陽の塔は無いけど…
な、なんや!
あっちの方が光ってるで!
行ってみよう!
光を辿ってくと、白いスケスケの服を着た姉ちゃんがおった。
歳の頃は~
わからん!
ある程度の歳になると、女は全員「若いねーちゃんフォルダ」に分類されて見分けがつかんようになる。
解かる事は、おっぱいの大小と髪の長短。
着てる服の色!
最近御無沙汰やったワイは、ねーちゃんに話し掛けるでもなく、近寄っておっぱいを眺めていた。
うひゃー。
最近の娘さんは発育がええなあ。
やっぱり栄養がええんやろか?
『もし、そこの殿方。』
「うおっ! 喋りおった!!」
ワイの無礼な態度に驚く様子もなく、ねーちゃんは話を続ける。
『私は女神です。』
「わかるわかる。 新開地とか十三にいっぱいおる。」
『あなたは生前の正しい行いにより、異世界に転生する権利を得ました。』
「あ、ごめん。
イセ?
何て?」
『おめでとうございます。
前世の記憶を引き継いだ状態で、第二の生を!
強くてニューゲームを満喫なさって下さい♪』
「え?
ちょ、待って?
歳取ると、説明が一発で呑み込めへんねん!
え?
記憶?
え? え?
なんやて?」
『異世界ビーム♪ (にっこり)』
ビビビ!
「熱ッ! 熱い!! 熱いってぇ!!!
ちょ、誰か水ッ!!
みず~!!!!!!」
こうして、ワイはこの記憶を持ったまま異世界とやらに飛ばされた。
女神のねーちゃんとは、それっきり会ってない。
いや、会ったとしても解らんやろけどな。
だってワイ、ねーちゃんのおっぱいしか見てへんし。
顔、見るの忘れてた…