ワイ、天安門でフリーチベットしながら中華民国の連合軍復帰を高らかに宣言する 【ヒロイン お団子チャイナ】
最強 「お師匠様! このタイトルは困るぞ!」
ワイ 「困るって何が?」
最強 「いや! 何が、という訳ではないのですが…」
ワイ 「いや、このタイトルは地球と云う惑星の出来事をモチーフにしたんやけどな?」
最強 「…。」
ワイ 「ところでキミ、地球って星は知ってる?」
最強 「いやー、寡聞にして存じ上げませんな~♪」
賢者の姉ちゃんは再度繰り返した。
『異世界は広大ですので、どんなヒロインでも用意出来ます!
ですので超賢者様の好みのタイプを聞かせて下さい!』
『我! 我! 我!』
『余! 余! 余!』
『妹♪ 妹♪ 妹♪』
「好みか~。
急に言われてもな~。」
『我! 我! 我!』
『余! 余! 余!』
『妹♪ 妹♪ 妹♪』
女って群れるとホンマに五月蠅いよな…
野球部か!
『オジサマ♪ 最初に結ばれたのは私ですよ♪ (コビウリ)』
うーん、恐らくここが勝負所やな。
相手も警戒心が薄れてきたのか、相当ストレートに切り込んできとる。
ワイもギリギリの線を攻めてみるか…
「うーん、女の好みかぁ~
難しいよなぁ~
あ~、でも男ってアホやから…
普段見慣れない格好してる姉ちゃんにはクラっといってまうな~。」
『あらあらうふふ! 超賢者様!
そうならそうと言って下されば宜しいのに!!!』
案の定、一番のアホが狙い通りの反応をしてくれる。
『何とですね!
この異世界はファッションが盛んでして!
色々なコスプ… 色々な服装があるんです!』
「ほーん、それは凄いなあ。
まあ、これだけ若い娘さんがいっぱい居るんやから、そっち方面は充実しとるんやろうなあ。」
『はい! それはもう!
超賢者様の好みのコス… 服装がありましたら
それを着慣れている者をここに召喚致します!」
「ほーん、それは至れり尽くせりやなぁ。
で? どんな服装があるん?」
『よくぞお尋ね下さいました!
それはそれは、ありとあらゆる服装があるのです!
思いつくままに並べてみても
セーラー服!
ナース服!
メイド服!
ウェイトレス服!
軍服!
ウェディングドレス!
リクルートスーツ!』
「あの… 口挟んで申し訳ないねんけど。
キミら、日本という国名に聞き覚えは…」
『『『『『ないでーす♪』』』』』
「ところで、リクルートスーツって可愛いよな?」
『『『『『ですよねー♪』』』』』
「ところでキミら、就活の時はどんな服装してた?」
『『『『『リクルートスーツです♪』』』』』
(#^ω^)ピキピキ
ワイは我慢強い性格やとは思うけどな…
「ところでキミら、地球って惑星は知ってる?」
『『『『『知らないでーす♪』』』』』
「なるほど。
それじゃあ、他にどんな服装があるのん?」
『パパお兄ちゃん♪
ここからは可愛い妹が教えてあげるよ!』
「あ、うん。
頼むわ。」
『あのねー、他にはねー。
ブルマ♪
スクール水着♪
白スクール水着♪
陸上ユニフォーム♪
レオタード♪
バレリーナ♪
全身タイツ♪
競泳水着♪
ウェットスーツ♪
合気胴着♪
キャバ嬢♪
ヨガスーツ♪』
「ほーん、ところで話は変わるけど。
キミら、そういう服ってどこで買ってるん?」
『『『『『魔法でーす♪』』』』』
「ほーん、ワイの住んでる国はなあ。
中国製の服ばっかりで困っとるねん。
あ、スマンスマン。
キミら中国なんて国名知らんよな?」
『『『『『はい、知りません♪』』』』』
「はっはっは、スマンスマンw
じゃあ、チャイナって国も知らんよな?」
『『『『『はい、知らないでーす♪』』』』』
「あっはっはw
そうかそうかw 話が脱線してごめんな~www」
『『『『『いーえ♪』』』』』
「お!
そやそや、思い出した思い出した!
ワイ、一つだけ見てみたい服装があるねん。」
『『『『『(ゴクリンコ) そ、その服装とは?』』』』』
「えーっと名前が思い出せんな~。
元は騎馬系民族の衣装やったって話を聞いた話があるんやが…
何やったけな?
歳は取りたくないもんやなww」
『ヒントを出してくれれば解かると思うぞ、新王陛下!!』
「うーん。
生地はサテンか何かやと思うんやが~。」
『『『『『ふむふむ』』』』』
「あー、確か麻雀のイベントによく来るらしいけどな~」
『『『『『他には?』』』』』
「そうそう! 確か深いスリットが入ってて脚がチラチラ見えるんや!」
『『『『『わかった! チャイナドレスだ!!』』』』』
「はっはっはww
そうそうチャイナドレスチャイナドレス。
歳を取ると物の名前を覚えれんで難儀するわw」
『超賢者様! 早速、呼び寄せました!』
振り向くと、頭の両側にわざとらしいお団子結びを付けたチャイナドレス娘が立っていた。
ただ、顔立ちはワイの予想と異なり日本人寄りやった。
『アイヤー!
こんな貫禄のあるオトコの人、初めて見たアルね!
あなた、一体年齢は幾つアルか?
言っておくけど、ワタシ見た目より人生経験有るアルよ!』
「ワイの年齢は51歳です。」
『アイヤー!
道理で凄い貫禄な筈アルよ!!
老師! ワタシ、アナタに發呆アル!!!』
…。
ワイはここに来てからずっと我慢してきた。
ずっとやぞ?
『良かったですね! 賢者様!
賢者様の好みのヒロイン発見ですわ♪』
『新王陛下!
これでハーレム完成じゃなww
いや、一件落着』
『もーww
パパお兄ちゃん、妹も大事にしてよー♪』
『おめでとうございます!
お師匠様!
これぞ、異世界チートハーレムですな!』
『あーん、オジサマ争奪戦がどんどん激化していくわー。
私、メインヒロインっぽいキャラデザなのに!』
『最近のハーレム物のメインヒロインは一話しか見せ場がないらしいアルよ。』
『あーん、そんなことなら緑髪眼鏡に生まれてくれば良かった!』
『『『『『『あっはっはwww』』』』』』
「ところで、キミら中国って国名は聞いたことある?」
『『『『『『ありませーん♪』』』』』』
「ところで、キミらチャイナって国名は聞いたことある?」
『『『『『『ないでーす♪♪』』』』』』
「えっと、ところでこの服の名前って何やったっけ?」
『『『『『『チャイナドレスでーす♪♪』』』』』』
「そっかそっかスマンスマンww
物覚えが悪くてごめんなーww
オッチャン、頭の中身もオッチャンやからww」
一同笑
「いやー愉快愉快www
皆親切にしてくれるし
好みの服装のヒント出したら、すぐに連れて来てくれるしww
至れり尽くせりとはこのことやwww
なんて思う訳あるかーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワイは近い所に居た妹を殴り倒した。
『ぶげーー!!』
この小娘は千恵子程の防御力はないらしい。
そしてワイは残りの全員が視界に入る位置に飛びずさって拳を固める。
「オマエラ全員皆殺しじゃああああ!!!!!!!」
妹 「パパお兄ちゃん、いきなり殴るなんて酷いよ♪」
ワイ 「いや、オマエらの方がよっぽど酷いぞ?」
妹 「そーかなー?」
ワイ 「キミも歳取ったらわかるわ。」




