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僕と彼女とその名前 そのに

ぽつぽつと反応もいただけて、本当に嬉しいです。

誤字報告もありがとうございます。


ちらほらと聞かれるのですが、タイトルは「オスカー・シャロンの魔道工房」です。

「魔術工房」とか「魔導」とか「工廠」ではないです。

作者もたまに間違えたりします。


「魔(術とかを用いた)道(具を作る)工房」の意なのですが、現時点では魔以外の要素が影も形もないです。

 彼女に名前を付けたあと。

 噛みしめるように、新しい名前を何度も反芻し、にへらっと微笑むシャロン。

 そんな彼女をほっこりと眺める僕。


 それだけで済めば、なんとも平和的で美しいやりとりだったのだが。


 不安に思った反動か、すごく楽しくなってしまったらしいシャロンがにっこにこの満面の笑顔で、反応に困る発言を連発したりしていた。


 お人形? 従順な下僕である? はははご冗談を。

 一度、従順という意味を調べ直すことをおすすめしたい。


「なあシャロン」


「はぁーい(はぁと) あ・な・た♪」


「待て待て」


 ここ数十分、驚異的なスピードでスルースキルを上達させ続けている僕だったが、さすがにスルーが無理なものは無理だ。


「なんだ、ええと、うん。なんだ」


 僕から呼びかけたはずなのに、すぐにシャロンのペースに持って行かれてしまうのだった。

 まるで話が進められない。


 しかしシャロンのほうは実に楽しそうに語りかけてくるのだった。


「大きな宝石を女の子に贈るというのは、これすなわちプロポーズですよ、オスカーさん」


「なんでそうなる」


「殿方からそんなことされた日には、もう女の子はイチコロです。

 まあもっとも、これを取り上げられても私は一撃でコロリと逝っちゃいますが」


「ちょいちょいそういう拾いにくい球ぶっこんでくるのやめない?」


 自虐なのか何なのか、反応しづらい。

 しかも、わかっててやってるきらいがある。


 シャロンはそんな僕の反応が嬉し楽しいらしく、イヤイヤクネクネしながらなおも追撃を掛けてくる。


「球をぶっこむだとか種を仕込むとか、そういうのはご主人様のお役目ですぅ。

 良妻たるもの、片足がなくとも立派におつとめを果たしてご覧に入れますとも!

 あら、入れるとか入れないとか私ったらはしたない」


 シャロンちゃんてへぺろ☆ くらいの実に軽いノリで、幸せ百面相を繰り広げている。


 それにしてもよく喋る。よほど話し相手が居るのが嬉しいのだろうか。

 少々以上に品がない発言を連発するので、美貌や可憐な仕草、ふわりと浮かべる笑みに、透き通るような声も、焼け石に水である。


「それで、なんですかオスカーさん。

 私にします? シャロンにします? それとも、わ・ら・わ?」


「わりとぶっ壊れてるところ悪いけど、そういうのはまたの機会にしような。

 とりあえずは、今後の方策を練りたい」


 新しい魔力球を作り出しつつ、ようやく話を切り出す。

 ある程度流していかないと、話が進まないったらないのだ。


 シャロンはというと「ぐふふふまたの機会ですね、承りました」と、美少女が出してはいけないような表情と声をしている。

 ーーもはや今更感がひどいが。


「今後、と言いますと、何らかのご展望をお求めですか」


「うん。少なくとも、ここからどうにかして出ないと。

 シャロンは、何かアテがある?」


「はい。あなたのシャロンです。えへへ。

 この狭く薄暗い空間から出られないとしても、ここを新たな楽園とすることにしても良いかと思います。

 つまりここを、あなたと私のこどもで埋め尽くしたいなぁとは思っています。が、オスカーさんの食べ物がないのが困りものですね」


「水もないね」


「オスカーさんが飢えて死ぬのは避けねばなりません。

 こどもも200人くらいは欲しいですし」


 それはそれで別の要因で死にそう。

 そしてこの空間に200人のこども。図的にもひどい。

 だが流す。流すと決めた。決めたのだ。


「魔力さえあれば、空腹を感じないような手段があるのではないですか?」


「うーん。そんな話は聞いたことがない。

 少なくとも、僕はできないな」


「そうなのですね。そういった使い手の記録があるにはあるようなのですが。

 たしかに、今すぐ使えるものではなさそうです」


「そっか、残念」


 3度目の魔力光は、最初に目覚めて作ったものよりも小ぶりで、光も心もとない。

 しかし、補給が望めない現状で出せる、限界ぎりぎりの力である。

 ここから移動するにしても、体力は必要だからだ。


 しかも、これももってあと3回作れるかどうかといったところだろう。


「この階層のスキャンが完了しました。

 食物は見つけられませんでしたが、特に危険はなさそうです」


「え」


 シャロンは、最初に出会ったときの姿勢のまま、壁際に腰掛けるように座って居る。

 そうした状態のまま、そのうえ喋りながら、こともなげにこの階の探索をこなした、ということらしい。


 探索魔術を編んだようにすら見えなかったが、世の中の大魔術師と呼ばれる人の中には、詠唱をせずとも魔術を発動できる類の者もいると聞いたことがある。

 想像の埒外ではあるが、シャロンもそういったことができる、ということなのだろう。


「それと、ここから右手に20歩ほどの瓦礫の中ほどに、私の右足に使えそうなものがあります。

 大変心苦しくは思いますが、探索をお願いできますでしょうか」


 本来であれば自分が仕える側なのに、お願いをするということに対して、シャロンはかなりかしこまってしまっているようで、軽口の気配がまったくない。

 僕にとってはたかだか20歩の移動だが、片足を失っているシャロンにとっては絶望的な距離なのだろう。


 見えない場所について的確に指示を出すことに僕は内心で驚きつつも、二つ返事で応じると、指示された方へ向かうのだった。



 が。



「えーと」


 うず高く積み上がった瓦礫の山に、しばし愕然とする。

 頼り無げに浮かんでいる魔力光が照らすその山は、ゆうに僕の身長よりふたまわりは大きい。


 この山の中程から、目当てのものを探す。その見た目や形もわからないのに。


 しかし。


 シャロンの、ためだしな。


 名前をつけたときの、泣きそうな、でも嬉しそうなふにゃりとした笑みを思い出す。

 できることならば、多くの時をそうして幸せに笑っていてほしいものだ。


 知らず、ふふ、と笑みをこぼす。


 こんな、どことも知れぬ真っ暗闇な場所で。

 両親を殺され、かつ僕自身も死にかけた上で。

 明日にも生きていられるともわからぬ状況で。

 出会った彼女に救われている自分がいる。


 そうでないと、もう自分には何もなかった。

 家もない。親もない。力さえ、ない(筋トレを勧められた)。


 ただひとつ残った形見が、彼女に。シャロンに、なった。


 シャロンという名前は、彼女自身が望んだような女の子らしい、可愛い響きであると思う。しかし、それだけではない。

 そこには、翠や蒼、自然、木々への祈りが込められている。


 少し話が逸れる。

 魔術の詠唱は、実は決まった型だけでなく、自分にハマる形にアレンジすることが可能だ。

 たとえば、炎を意味する言葉を、朱を意味するものに置き換えるだとか。

 自身のイメージを、自身の使う魔力を、どのような形として外界に表出するか。

 それを固める際のしるべとなるのが詠唱である。

 イメージを固めるための文句として成り立つのであれば、それで構わないというわけだ。

 そのため、魔力のとるべき形が、設計図がすでに脳内で完璧に組み上がっているという変態級の超人であれば、詠唱なしでの魔術の行使ができるのだ。


 まあ。それはそれとして、話を戻すとしよう。

 『シャロン』というのは、そういった魔術の詠唱の置き換えに使われたりする、蒼や翠や自然を意味する神聖語である。


 神聖語自体は大昔に滅んだ文明が使っていたとかで、今では単語レベルで残っているものがある程度である。


 過去にありしもの、天使のように神聖なもの、そして、僕を孤独から救ったあの双眸の蒼。

 それらを込めて、僕は彼女を『シャロン』と名付けたのだった。

 ーーまあもっとも。小っ恥ずかしすぎるので、本人から意図を尋ねられたら単に蒼とだけ応えようと思っているのだった。

 シャロンはというと、貰った名前を大事そうに反芻しており、特に問われることもなかったが。


 瓦礫を前に思い出しニヤニヤをしていると、声が後方から飛んできた。もちろん、当のシャロンだ。


「オスカーさんオスカーさん。

 すごくにこやかでいらっしゃるのは大変心くすぐられるところではあるのですが、瓦礫の前だと若干、ないし心なし、いやさほんのちょっぴりだけ、不気味です」


 ビクぅっと肩が跳ねた。

 なるほどそれは不気味だ。そしてその不気味なやつは、今の場合、僕だ。


「きさまっ、見ているなっ!?」


「いえ。瓦礫の前で立ち止まってにこやかになっていそうな気がしただけです」


「そんな的確な気があってたまるか」


「ささやくのよ。私の不良セクタがね」


 なにものですかそれは。


「とりあえず、もうちょっと右です右。

 あ、ちょっと行き過ぎです。そうそのへんです」


「お、おお?」


 シャロンの指示に従い、右往左往する。

 彼女の位置からは別の瓦礫が邪魔でこちらは見えないはずなのだけれど。


「そこらへんで、突き出ている棒がありますので、棒に向かって右側に2歩分ほど押し込んでください。

 そうすると、上部が多少崩れてきます。

 なので、埋まらないようにこちら側に5歩ほど下がってください」


 何の指示かよくわからないが、言われたとおりに棒とやらを探すと、程なくして僕の頭ほどの高さにそれは見つかった。

 木ではない。何かの金属のようだが。筒状のもの、だろうか。


「この棒を、向かって右に押し込むんだったな」


「はい。そして崩れる瓦礫に巻き込まれないように、あなたのシャロンのもとまで戻ってきて熱いキッスをですね」


「待て待てそんな指示じゃなかったはずだ」


「ちぇ」


 ちぇじゃねぇ。


「仕方がないです。

 かわりに、投げキッスをお送りします。

 この想い、オスカーさんに届けー!」


 スルースキルを発揮しつつ、きりきり棒を押すこととする僕。

 最初はビクともしなかったが、体重を乗せ、全力で押し込むことで、ようやく棒が動き出した。


「おーけーです、退避してください!」


 シャロンの方向に5歩。言われた通りに退がると同時、瓦礫の山が左手に崩壊を始める。


 あのあたりは、さっき僕が思いっきり嘔吐しまくったあたりだな。

 複雑な心境になりつつ、推移を見守ること数十秒。


 はたして、1歩手前の所まで石つぶてが転がってきたのを最後に、動くものはなくなった。


 そういえばどの程度で5歩なのかなどはシャロンは言わなかったが、僕の体格や地面の不安定さ、暗さ等を鑑みての5歩だったのだろう。

 よくよく考えてみると、凄いことのような気がする。決して「よく見てるねー」で済むレベルではない。


 そして同時に、シャロンが心苦しそうにしながらも僕に頼んだ理由もわかった。

 おそらくは、片足でなんとかここまでたどり着いたところで、瓦礫を崩すとシャロン自身が埋まってしまうためだろう。


「もう大丈夫です。

 そこから直進7歩、左手に2歩のところに、お目当てのものがあります。

 多少埋まっていますし重いかと思いますが、お願いします」


「はいはいっと」


 原理はわからない。が、シャロンがそう言うのであれば、そうなのだろう。


 指示された場所に行くと、先ほどの棒よりは一回りほど細いような、白い棒がある。

 シャロンの右足になるということだし、これだろうか。彼女の肌と、同じような白さだし。


「よいせ」


 引き抜きに掛かる。


 屈んで力を込めると、岩場でぶつけた身体のあちこちが、思い出したかのように痛みを訴えてくる。

 我慢できない痛みというわけでもないが、身体のあちこちは痣ができていそうだ。

 生きていたから、そういう贅沢な悩みができると思うことにする。


 そのまま引っ張ってみたり、周りの瓦礫をどうにかこうにかどけたりして引き抜いていくと、それは。まごうことなく。


「なんか。これ。手の先がないだけで、その」


 どう見ても人の左腕です。本当にありがとうございました。


「それは私と同型の魔導機兵です。シャロンは私だけですが。ふんす」


 名前は早くも彼女のアイデンティティになっているらしい。

 喜んでもらえるのはとても嬉しい。それは嘘偽りのない気持ちなのだけれど、そう臆面なく喜ばれると僕としては赤面してしまう。だって中身が残念であろうと、相手はとびきりかわいい女の子だ。たとえ中身が残念であろうと!


 もっとも。不安定な瓦礫の山の上で人の腕部を捧げ持つように赤面している図は、客観視すると犯罪の匂いがする。というかそれ以外の匂いがしない。

 纏うのは犯罪臭と吐瀉物臭。ハウレル家最後の生き残り、オスカー(14)です。どうもどうも。

 うん。どう考えても嫌すぎる。


 もともと微妙だったやる気をさらに大幅にダウンさせながら、魔導機兵の掘り出しを再開する。

 おそらくずっと埋まっていたのだろうに、見えている面は土埃で汚れている以外は綺麗なものだ。

 見た目だけなら(とても整ってはいるが)人と変わらないというのに、土には還らない。

 細かい仕草や、不安な表情、かと思うとへにゃっと微笑むシャロンも、同じなのだろう。ヒトとは、僕とは、違う存在、なのだろう。


「んーーっと、うわっ!?」


 何度目かの引き抜き挑戦の折、ついに全体が勢い良くスポーンとばかりに飛び出した。


 ドシャッ


「大丈夫ですか?」


「あー。大丈夫、大丈夫」


 尻餅をついたが、怪我もない。

 残る気がかりは、今引き抜いたものが壊れていないかどうかだ。


 瓦礫から引っこ抜いた際、僕に覆いかぶさるようになっていたそれをなんとなしに眺め、そして凍りついた。


「オスカーさん。本当に大丈夫ですか?

 あの。オスカーさん、オスカーさん!!」


 シャロンの呼びかけにも応えることができない。


 引き抜いたそれは、シャロンが同型と語ったように、さぞ可憐な顔立ちをしていたのであろう。

 ただしそれは、"かつては"という但し書きが付くことになる。


 頭のてっぺんから胸の下までを抉り取るような、溶けたかのような巨大な傷跡が、その身体には刻まれていた。

 引き抜く際に壊れたも何も、全く最初から話にならないほど破壊し尽くされていたのだ。


 どうやればこんな傷が付くのか。

 断面図をおそるおそる調べてみても、金属が高熱で溶けたらこうなるのだろうな、というようなことしかわからない。


 断面図から覗く、ヒトならば脳や心臓があるであろう部位は、空洞になっているようで、土や埃が詰まっていた。


 それ以外の部分には、見たこともないような細かい金属、ないし何らかの部品が、合間合間に土を噛みながら、ビッシリと詰め込まれている。


 家具を止めるようなどの釘よりも小さい金属片たち。

 それらが組み合わさり、身体の内部をいっそ芸術的なほどの構造でもって埋め尽くしていた。

 これらの金属片ひとつとっても、どのような技術によって作られ、どのような意味があるのか。

 僕にはまったく理解ができない。


 そして。シャロンの中身も、このようになっているのだろうか。

 もしシャロンが怪我をした場合、治癒することはできるのだろうか。


 彼女は、僕の手に負える存在では、ないのではないか。

 僕の理解が、僕の力が足りないばかりに、また彼女を失うことになってしまうのでは、あるまいか。


「オスカーさん!」


 すぐ間近で声がして、驚きのあまり飛び上がる。


 振り向くと、すぐ背後にシャロンがいた。


 どうやって、と問いかけた。しかし、その姿を見れば一目瞭然だった。


 不安そうな瞳を覗かせ、その端整な顔を歪めているシャロンは、綺麗な髪も土埃まみれ。

 謎のつるつるした服もところどころが擦り切れたようになり、そしてその足元には這いずったような跡が続いていた。


 シャロンは片手から宝玉を放せないので、おそらくもう片方の手と片足を使い、ここまで這ってきたのだ。

 歩けば瓦礫の山を回り込んで十数歩の距離、されど石や何かの破片がちらばっている地面は、シャロンにとって楽なものではなかっただろう。


「ご無事でしたか、良かったです」


 しかし、彼女は。

 僕の無事が確認できると、ただそれだけで、不安げだった表情がパァっと明るくなる。


 呼びかけに応えなくなった僕のため、這いずってでも無事を確かめに来る。

 無事だとわかっただけで、その苦労は報われたと。


 そんな存在に、僕は何を不安に思っているのだろう。

 理解の埒外にあることを、殊更に恐れて何になるというのか。


 家のこと、両親のこと。いろいろなことが重なり、僕は失うことを極端に怯えてしまっている。

 いま、シャロンを失う可能性を考えても、仕方がないというのに。


「あれ? どうしましたか、オスカーさーーわぷっ」


「もう大丈夫。

 悪い、返事できなくて」


 ちょうど良い位置に、シャロンの頭があったので。

 埃などの汚れを丁寧に手で拭いながら、なでりなでりと絹糸のように滑らかな髪を指で梳いてやる。


 最初は恐る恐る、といった様子でこちらを伺っていたシャロンだったが、すぐに撫でられるがままになる。


「えへへー。

 『オスカーさんの背後に座ると、撫でてもらえる。』

 シャロン覚えました」


「いつもじゃないからな」


 前途は多難だし、わからないことだらけである。

 それは何も変わっていないし、むしろ刻一刻と悪化していっていると言ってもいい。


 でも。

 とりあえずは、ふたりで頑張っていこう。


 僕は、そう決めたのだった。

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