12/21
トゥインクル
やあ、こんばんは
どうしたんだい
湿った頬して
ネズミに心臓をかじられちゃったのかい
夕方の影とケンカしちゃったのかい
夢が零れて、廊下を汚しちゃったのかい
よしわかった
分厚いカーテンあけてごらん
空
目蓋の裏より
静かで
濡れていて
黒
きんきん
ちりりん
星が鳴いてる
彼らがいる夜空をひっかいてごらんよ
嫌な音なんてしないよ
爪だって欠けたりしないよ
誰も君を笑いやしないよ
あのまんまるの月
ほんとは、でこぼこなんだよ
ほんとは、うさぎも住んでいないんだよ
なのに、堂々と月やってるだろ
奴は開き直っているのさ
この夜空の誰も、きみの教師じゃないのさ
眠りにつくまでの
君の目蓋なんだよ
排気ガスに汚れてない
丈夫なやつ
何も言わないよ
でも聞いてるよ
きみのきれいな目を包んで、守るよ
夜がみえたら、
きみの勝ちだよ
さあ
眠たくなるまで
たっぷりの黒飲もう