プロローグ4
「父上、母上お待たせして申し訳ございません」
「いいや、待っていないよエレン」
「そうよ、エレンちゃん」
「あと、母上じゃあなくていつもみたいにママでいいのよ」
俺がいつ母上をママ呼びしたんだ。
「母上、母上を母上以外で呼んだことはありません!」
「捏造しないでください!」
「アレン!エレンちゃんが冷たいわ!!」
「エリーも諦めないねぇ」
と微笑む俺の父【アレン・マルクス】と
泣いてるフリをしてる母の【エリザベート・マルクス】
「それはそうとエレン、≪祝福の儀≫から帰ってきて部屋に籠ってたみたいだけど
どうかしたのかい?」
「いえ、自分の能力の低さに絶望しただけです、はぁー」
「そんなことないわ、エレンちゃん!」
「エレンちゃんは技能を3つも持ってたじゃない!」
「そうだよエレン、その年で3つも持ってるなんてすごいことだよ!」
「いえ、技能ではなく体力や魔力などが低かったからで技能は満足してます」
「???」
「エレン、魔力はわかるけど体力が低いなんてどうしてわかったんだい?」
「え?」
「≪祝福の儀≫で得た【祝福板】に書いてるではないですか?」
「???」
「【祝福板】に書いてあるのは名前と年齢と職業と技能だけだよ」
「え!?」