旅の始め9
「えーっと、リリアナさんもしかしてこの方は」
「はい、迷い人の氷華さんです~」
「どうしてここに迷い人が?」
「はい~、一年ほど前に村を隠す結界の外に倒れてたんです~」
「女の子一人だったので気が付くまで近くにいて気が付いたら去ろうと思ってたんですよ~」
「でも中々目を覚まさないので仕方ないので私の家まで運びました~」
「結局、目を覚ましたのは一週間後でした」
「一週間も気を失ってたんですか?」
「そうなんですよ~」
「目を覚ましたら叫ぶし、落ち着かせようにも言葉が通じないですし大変でした~」
「ごめんなさい!」
「それからどうしたのですか?」
「お腹が減ってたらしく料理を持ってったら静かになりました~」
本人は恥ずかしそうにしてる
「お腹が満たされたら落ち着いたらしくどうにか会話をしようとしたらしく」
「お互い身振り手振りで状況を教えました」
「言葉が通じないのは不便だったので一年かけてようやく会話が出来るようになったんですが」
「聞いたら迷い人らしいじゃないですか」
「昔から迷い人の良い言い伝えがあまりなくてエルフでもあまり良いイメージを持ってないんですよ~」
「そんな時、聖獣とその契約者様がいらっしゃるなんてまさに女神さまのお導きですね~」
「つまり私に氷華さんを連れてってほしいと?」
「はい、そうです~」
う~ん困ったな迷い人なんて連れてたら絶対絡まれるよなぁ
ん?
「何か焦げ臭くないですか?」
氷華が慌てて奥に行く
申し訳なさそうに戻ってくる
「ごめんなさい!」
「煮物作っているときに呼ばれて火を付けてままにしてたみたいで」
煮物!?
「すいません!」
「その焦げた物、見してもらっていいですか」
やっぱりこの匂い醤油だ!!
「氷華さんこの黒い液体って」
「こ、これは別に怪しい物じゃあなくて、しょ、醤油って調味料なんです!」
「このままだと辛いんですけど料理に使うととってもおいし」
「俺には貴方が必要です!!!」
「えええぇ~~~!!」




