アジーンの街28
「なぁタマキ、お前前世の事どんぐらい覚えてる」
「うーん、せやなぁ」
「家は覚えてないけど近所は覚えてる」
「家族、友達のことは覚えてないけど芸能人の事は覚えてる」
「自分の事は覚えてないけど好きだった嫌いだった物は覚えてる」
「そんな感じやな」
俺とほとんど一緒か
「転生者は意図的に記憶を消されてるかも知れないな」
「エレンはんもそう思うか」
「ウチも色々思い出そうとするたびに自分の事ばっかりわからんなっと思っとたんや」
「そこで誰かが意図的に消したんかなぁっと勝手に解釈してたんや」
「なんで俺たちの記憶を消したんだろうな」
「そうやなぁ、不都合やったか、、ん?俺たち?」
「アンタ転生者やったんか!」
「なんでそんな大事なことはよう言わへんねん!」
「あれ、言ってなかったか?」
「おにぎり渡した時に気づいたかと」
「そんなんで気づくわけないやろ!」
「ウチはてっきり氷華はんから教えてもらったもんかと」
「きゅーきゅー!」
「うぎゃーー!!」
「ド、ド、ドラゴン!!」
話していたら街の外まで来たそうだ
「ハクロウも戻っていいぞ」
ハクロウが子犬の状態から元の大きさに戻る
「その子犬ただのペットやなかったんか!」
「白い狼ってホワイトフェンリルちゃうんか!」
「人に懐かんで有名なホワイトフェンリルがなんでこんなとこにおんねん!!」
「俺の家族の聖獣のハクロウと聖龍のブランだ」
「ワン!!」
「きゅー!」
「もうあかん、キャパオーバーや」
「大げさな奴だな」
「他に隠し事はもうないんか」
「まさか勇者だとか言わへんよな?」
「ああ」
「俺は勇者じゃあない」
「そうかぁほな、ん?俺は?」
「ちょい待ちい、俺はってどうゆうこっちゃ」
「俺は勇者じゃあないがこいつらは勇者だ」
後ろの三人に指さす
「……えっへん」
「はははは、あは、はは」
「もう好きにしぃ」




