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俺は普通の高校生なので、  作者: 雨ノ千雨
2章 俺は普通の高校生なので、バイト先で偶然出逢わない
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2章14 重ならない面影、触れられない記憶 ④

「――大変もうしわけありませんでした。お客様っ……!」



 テーブルに着く弥堂と希咲に若い女性店員がツインテールを揺らしながら頭を下げる。



「あ、あはは……」



 希咲は頬をヒクつかせながらその店員――ではなく、テーブルの上に補充された料理を見ている。



「こちらはお詫びの品になります。どうかご容赦ください」


「せ、せっかく減ったのに……」


「ミッチー先輩が食べちゃってすみませんでした……!」



 茫然とする希咲に店員はまたペコリと頭を下げる。



 少し前まで希咲と一緒に食事をしながら談笑していたミッチーさんは既に居ない。


 先程音もなく背後に現れたバイトリーダーにゲンコツをされて、何処かへ連行されていってしまった。


 そしてテーブルに並べ直されたこの料理たちは、その補填ということであろう。



 ただ、それは正直に言うならありがた迷惑でもあったので、希咲は謝罪をする店員に何かを言おうとして――


――しかし、気まずげな顔でお口をもにょもにょさせるだけに留まる。


 それから弥堂の方へチラリと視線を寄こした。



 彼女の言いたいことは弥堂にもなんとなくわかった。


 要は、何かを言うにしてもこの女性店員が若すぎるからだろう。



 こういう謝罪の場面で出てくるのはある程度立場のある者というのが相場だが、現在二人の前に立っている人物はとてもそうは見えない。


 他のバイトと思われる従業員たちよりも若いようで、ややもすれば中学生にも見える。


 そんな子に対して「いらない」と突っぱねるのは少々憚られるというのが希咲の心情だ。



 仕方がないと、弥堂は嘆息して喋ることにした。



「謝罪は受け入れる。こちらは特に怒ってはいない」


「そ、そうですか……! よかったです! ありがとうございます」



 少女はまた追加で長いツインテールを振る。


 毛先が弥堂の鼻先を掠めていきそうになって、迷惑だからやめて欲しいなと弥堂は思ったが、相手は子供なのでスルーすることにした。



「その、なんだ?」


「はい?」


「キミは他の年上の者たちに、謝ってくるよう言われたのか?」


「え?」



 弥堂の質問に少女はキョトンとする。


 希咲も珍しいものを見るような目を弥堂へ向けた。


 常識的に考えて言ってはいけないようなことを誰を相手にしても躊躇なく口にする男が、こんな風に歯に何かが挟まったような物言いをすることが珍しかったからだ。



「あはは、やだお客様、ちがいますよぅ」


「そうなのか……?」


「はい。あたしが自分で来たんです。だって、ほら……」



 少女は可笑しそうに笑いながら自身のエプロンに付いた名札を示す。



「あたし支配人なんです。えっへん!」


「……キミが?」


「はい。だから責任をとる人なんです!」


「…………」



 確かにその名札には『支配人 にかいどう』と記されている。



 だが――



「……ん? 二階堂……?」


「え?」



 その名前には聞き覚えがあった。



「あー……、キミはもしかしてここの店長の妹さんか?」


「はい、そうなんです! ミッチー先輩から聞いたんですか?」


「あぁ、まぁ……、そんなところだ」


「お兄ちゃんが店長兼パティシエで、あたしが支配人兼経理担当です! 兄妹で仲睦まじくお店を切り盛りしてます!」


「そうか……」



 それは弥堂にとってはどうでもいい情報だった。


 それよりも気になったのは――



「――もしかしてキミは義妹か?」


「えっ……⁉」


「ちょ、ちょっと……!」



 気になったことを尋ねると、少女は驚きに目を見開く。


 弥堂がいきなり見知らぬ人のセンシティブな話題に踏み込んだので、希咲はチラチラと少女の顔色を窺った。



 すると、少女は焦ったように周囲をキョロキョロして、他の従業員が居ないかを確かめる。


 それから弥堂たちに顔を近付けてヒソヒソと話しだした。



「ど、どうしてお兄さんたちが知ってるんですか? あたし達が実の兄妹じゃないって……」



 弥堂は少し微妙な表情になって返す。



「いや、実は当てずっぽうで言っただけなんだ。妹と謂えば普通は義理だからな」


「え……⁉ そ、そうなんですか……⁉ 血が繋がってなくても普通でいいんですか⁉」


「あぁ。むしろ義理な方が普通だ。でないと色々とマズイことになるからな。特に昨今はうるさいのはPTAだけじゃない」


「そ、そうだったんですね……! あたし……、なんだか自信が湧いてきました!」


「あぁ。義理であることを誇れ。そして励むといい」


「はい! ありがとうございます、お兄さん!」


「い、いや、ちょっとあんた……」



『そんな適当な励まし方があるか』と、希咲は思ったが、人様の家族関係に口を挟むことに躊躇してしまう。


 それに弥堂の言葉を否定をする場合は必然的に『義理の兄妹は普通ではない』というニュアンスで喋らなければいけなくなる。


 なので希咲は止めることが出来なかったが、しかし二人の間では何故か会話が成立していて、妹支配人さんも喜んでいるようだ。


 まぁいいかと希咲も流すことにした。



「……あ、でも。あたしが義妹だってことはナイショにして下さいね?」


「む? 何故だ?」


「実はですね。お兄ちゃんはあたしたちが義理の兄妹だって知らないんです」


「そうなのか」

「え……?」



 片っぽだけ知らない――それも兄の方が。


 そんなことってあるの? と希咲は首を傾げる。



「はい。従業員の中には知ってる人も居るんですけど。でも、お兄ちゃんと気まずくなっちゃうといけないので、ここは一つ実の妹ということでよろしくお願いします」


「わかった。キミを実の妹として扱おう」

「や。あんたの妹じゃないからね?」



 いくらこの男でもそこは勘違いしないだろうと思ったが、希咲は一応念押ししておいた。



「やっぱ急に本当のこと知っちゃったら距離感とかお互いに戸惑っちゃうわよね?」


「はい。ウチって両親がもう他界してまして、二人で暮らしてるので。なおさら今まで普通にしてたこととか、どうしたらいいかわからなくなっちゃいそうで。お兄ちゃん気が弱いですし」


「あはは。お兄ちゃん思いで優しいのね。あたしの知ってる妹にも見習わせたいわ」


「そ、そんな……っ。あたしはただ、少しでもお兄ちゃんを楽にしてあげたくって……。それに……、本当の兄妹じゃないって知ったらもう一緒のお布団で寝てくれなくなるかもだし……」


「……ん?」



 なんて健気で立派な妹さんなんだと感心していた七海ちゃんだったが、なにやら不穏な文言が聴こえた気がして固まる。



「あとあと、一緒のお風呂もきっとダメって言われちゃうし、恥ずかしがってパンツ洗わせてくれなくなるかもだし……っ」


「……え? い、いやそれって義理でも――」

「――よせ。他人の家庭事情に口を出すな。それに義理なら普通だ」


「そうですよね! 義理ならオッケーですよね!」


「あぁ。励め」

「えぇ……」


「それではあたしは仕事に戻りますね! お二人ともごゆっくりお楽しみください!」



 何やらアゲアゲになった様子で妹さんはルンルンと立ち去っていく。



「あ、あたしの価値観がおかしいの……?」



 その背を見送りながら希咲は額を押さえる。



「人それぞれ違っていいだろう」


「そう、かもしんないけど……。でもさ? 義理でも年頃の男女が……って、マズくない?」



 無責任に言い放つ弥堂に、納得がいかないと食い下がるが――



「だから、マズくならないための義理だ」


「いやだから……ん? えぇ……?」


「義理の妹とはそういうものだ」


「違うと思うけどなぁ……」



――聞けば聞くほどに希咲には意味不明だった。



「別に他人と他人の関係なんてどうでもいいだろ」


「結局そうやって身も蓋もないこと言う。あんたメンドくなったんでしょ?」


「うるさい。そもそも妹に文句があるのなら、お前は先にどうにかしないといけない奴がいるだろ?」


「え?」



 一体何の話だろうと希咲は首を傾げる。



「紅月だ。居るだろ? 実の兄を愛していると公言して憚らない頭のおかしい妹が。どうかと思うぞ?」


「や、そりゃあたしだってどうかと思うけど。でも、その実の兄を愛していると公言して憚らない頭のおかしい妹は、あんたの浮気相手でしょ?」


「その通りだ。兄のことなど忘れさせてやると言って抱いた」


「きっしょ」

<きっしょ>



 これには思わずご本人からの反応も思念通話で届く。



<ん、あんたごはん食べたの?>

<いいえ、ずぞぞー。ラーメン食べながら見てます、ずぞぞー。二人でわたしの悪口言ってました、ずぞぞー>


<や。これ思念なんだからラーメン啜る音しないでしょ。わざわざ届けてこないで>

<いいえ、ずぞぞー。わたしは魂を賭けて麺を啜ってます、ずぞぞー。思念になってしまうほどに、ずぞぞー>


<うそ。絶対口で言ってんじゃん>

<思念だから口ではないのでは?>


<あ、それもそっか。じゃあ……、あれ……?>

<ずぞぞー、です>



 こっちと話していても何だかよくわからない感じになってしまった。


 今日話した人の中で、見知らぬミッチーさんとしかまともな会話が成立していない事実に希咲は悲しくなる。



<それよりも七海ちゃん>

<あによ>


<さっきの妹キャラ、次に来たらパンツ脱がして泣かしてください>

<なんでそんなことすんのよ。いい子そうだったのに。可哀想でしょ>


<だってあの女、『妹』『黒髪』『ツインテ』と、わたしと属性被ってて気に喰わないです。ヤキ入れてください>

<あんたツインテじゃなくない? ツーサイドアップとかハーフツインでしょ? それ>


<いずれにせよ、二つ結びの黒髪妹は世界にわたし一人だけ居ればいいんです>

<あっちは義理だからセーフなんだってさ>


<まぁ、そうだったんですね。それなら確かにセーフです。仕方ないので許してあげます>

<……マジでどういうことなの?>



 どうやらみらいさんにも意味は通じるようで、何故か思い留まってくれた。


 それにしても、周囲に居るのが隙あらば他人を害そうとするヤツばかりで、希咲はほとほと疲れてしまう。



<ていうか、この人面白いですね>

<えー?>


<ただ居るだけで関係ない他人までをもカオスに引き摺りこむ。こんな迷惑で面白い人に今まで気づかなかったなんて、このみらいちゃん一生の不覚>

<一緒に居るあたしは堪ったもんじゃないんだけど>


<堪ったもんじゃない七海ちゃんが堪らないです>

<……あんたラーメンは?>


<ずぞぞー>


「なぁ――」

「――はぇ?」



 ちょうど望莱が退散したタイミングで弥堂が口を開き、希咲は思わず素っ頓狂な声を出してします。


 コホンと、体裁を整えて改めて返事をする。



「ん。どした?」


「あぁ、なんというか…………」


「……?」



 しかし、弥堂は何かを言おうとしてそのまま止まる。


 希咲は頬杖をついて、半開きになった彼の口から言葉が出てくるのを見張った。


 だが――



「…………いや、いい。なんでもない」


「なんだそりゃ……」



 結局弥堂は口を閉ざしたので、希咲はズルっと手から顎を滑らせる。



「あんた。喋るのメンドくなったんでしょ?」

「違う」


「うそ。つか、言いかけたんなら言いなさいよ。あたし――」

「――そういうの気になる、だったか」


「そうよ」



 仕方ないといった風に弥堂は改める。


 希咲はミルクティのストローを咥えながら彼をジッと見る。



「なんと言っていいのか難しいんだが……。よく言うだろ? アニメやゲームなどの出来事はあくまで物語の中だけのことだから、現実と混同してはいけないと」


「はぇ……?」



 だが、まるっきり思ってもみない方向の話題を振られて、思わず口からストローを取り落としてしまう。



「まぁ、基本的にはそれは正しいのだが、しかし如何なる場合も必ずそれが正しいとは限らないと思ってな」

「えっと……?」


「確かに物語は現実には存在しないかもしれない。だが、その物語を考える人間は常に現実に実在する存在だ」

「んと……、人の想像できることは、叶えられる可能性の範囲内とかってこと……?」


「さぁ。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」

「…………」



 なにかまたおかしなことを言われるかもしれないと構えていたが、どうやら真面目な話題というか、普通の世間話なのかもしれない。


 希咲は少し拍子抜けしてしまう。



「だが、例えば、あまりに荒唐無稽で誰が見ても実現は不可能だと思えるような想像を物語として書き綴ったとして。では、それが現実に――『世界』で確実に起こらないことなのなら、それなら何故人間にそれが想像することが出来るんだ? 現実の中に、『世界』の中にしか存在出来ない人間に、『世界』の範疇を超えるような想像が出来るはずがない。『世界』が許していないのに。そうでなければおかしいだろう?」


「う、う~ん……、なんかムズいわね……。絶対に出来ないことは想像することも出来ないって話? でも、頭の中で想像するだけなら、実際に身体で表現してるわけじゃないし。実際に実現できてないなら実在しないってことになんない?」


「だが、今出来ないだけでいつか出来るようになることもあるだろう? 過去には存在しなかったのに、未来には現れたものが」


「電気とかだったり、新しい技術のこと? でもそれってただ見つかってなかっただけとかもあるし。存在はしてたんじゃない?」



 話の脈絡は希咲には理解出来なかったが、しかし不思議と彼の話に引っ掛かりを覚える。



「それはそうだな。じゃあ、もっと単純に人間のアスリート能力で考えよう」


「えっと、時代とともにスペックが上がってるってこと? タイムとか昔より上がってるし、みたいな?」


「いや。それは人間の最大スペックが上がったのではなく、食事や住居など生育環境の向上や、トレーニング方法に関する研究が進んで、今まで発揮出来ていなかった最大スペックに効率よく近づけるようになったとも考えられる」


「んー……、でも、それもわかんなくない? 環境がよくなってスペックが解放された人たち同士から子供が生まれて、その子供同士からもまた……、って感じでさ? 生まれてくる子のスペックが上がってるってこともない? 進化したって言えばいいの?」


「あぁ。そうとも考えられる。だからお前の言うとおり、わからないんだ」


「ん? あれ……?」



 お互いに反論をし合っていたつもりだったが、弥堂が肯定したことで希咲は戸惑う。



「人間の出来ることは生まれ持った“魂の設計図(アニマグラム)”によって定められている」


「えっ……?」



 そして、彼が本来隠していたはずの“魂の設計図(アニマグラム)”という言葉を普通に使ってきたことにさらに驚いてしまった。



「えっと……、どこまで出来て、どこからは出来ないか。許されているか、許されてないかってことだったっけ?」


「そうだ。だけど、“魂の設計図(アニマグラム)”に何がどう描かれているかは誰にもわからないから。だから実際にニンゲンという種自体が進化して、ニンゲンが持ち得る“魂の設計図(アニマグラム)”のスペックが上がっているのか。それとも、今までは解放しきれていなかった部分が使えるようになってきたのか。それは判断のしようがない」


「そう、なんだ……。ねぇ? 弥堂、あのさ――」



 希咲はこの機会に彼の――彼だけが知るその知識について訊いてみようとする。



「あんたの言ってるそれさ。あと“魂の強度”とか――」


「――だから。種の進化とかスペックの話ではなく。もっと、個人の可能性の話なんだ」


「え……?」



 しかし、弥堂はこちらの話が聴こえていないように、先を続けてしまう。


 希咲としてもスルー出来る話ではなかったのだが、だけど何故か――



――今、弥堂が話している何の話かわからない話に、何故か強烈に惹かれてしまう。


 そして彼女自身にも、この話の何処にこんなに興味を惹きつけられてしまうのかがわからなかった。



「極端な話、100mを1秒で走れる人間などいないな?」


「……うん」



 それはお互いに嘘だった。


 やろうと思えばそれに近い現象を起こす方法があることを知っているし、出来る人間が居ることも知っている。


 だが、今している話はそういう話ではない。



「それをやろうと挑戦する者が居たとして。しかし、誰もがそんなことは出来ないと言うだろう。そしてきっと実際に出来ない」


「物理的にっていうか、いくらなんでもってことよね?」


「あぁ。だけど、それが本気で出来ると考えた者がいて、それに本気で挑んで、研究し、鍛えに鍛えたとして。そして仮に10年後にでも実現してしまったとしよう」


「…………」


「その場合、どっちになるんだ?」


「どっち……?」



 弥堂は自分でもわからないことを、慎重に言葉を探しながら希咲に伝える。



「現在の時点では誰にも出来ないこと、それは『世界』に存在しない。だが未来でそれが達成された時、それは『世界』に存在することに変わる。今は無くても未来には存在している」


「未来に……、存在……」



 希咲はさらに惹きこまれる。


 自分の意識や境界があやふやになるほど。



<七海ちゃん?>



 希咲の様子がおかしいことに気付いた望莱が呼びかけるが、頭の中に直接届いているその声にも希咲は気が付かない。


 深く、入っている。



 さっきも一度弥堂が口にした言葉――未来。


 よく聞く言葉で、ありふれた言葉。


 だが、何故かこの時、その言葉に強烈に惹かれた。



「その場合『出来る』ということは出来た瞬間に存在を始めたのか? それとも初めから『出来る』はずだったことが出来るようになって、存在していることに気が付いただけか?」


「……ちがう。先に在る……」


「もしも、出来た時に、実現した瞬間に、それが存在することになるのなら。それよりももっと前、出来ると想像した時、願った時にすでに存在を始めることにならないか?」


「今は無いもの……、未来に在れば……、今も……」


「それを実現できる者は、それを出来ることを想像している、出来ているはずだ。でなければ本気でそれをやろうなどと思わない。だから、想像をした瞬間に存在は始まっている……。だって、願えば叶う――それが出来る者が存在しているから……」


「願い……、いつかきっと……。それは、どこ……? 今の先……もっと向こうの……、いつかに答えを、置いて……先に……。誰よりも……」


「もしもそれを『世界』が、許さないのなら……、誰にも見つからない奥底に隠して……、牢獄の……窓を……」



 交互に言葉を交わしているようで、弥堂も希咲も相手に向けていない。


 どこか自分に語り掛けるように。


 ナニかを探るように。


 茫洋とした瞳に視線は無く。


 だが確実に二人は同じモノに触れた。


 見ている先は違うのに。


 求めるモノは違うのに。


 言葉すらも失くして――



 その時間は少しだけ続いて、そして――



<――七海ちゃんっ! どうしたんですか⁉>


「――っ⁉」



 滅多に聞かない望莱の切羽詰まった声に、希咲はハッとする。


 驚いて、手が動いて、近くにあったグラスを倒してしまった。


 グラスが倒れた音で、弥堂も我にかえる。



 ベージュ色の液体が泥のように漏れ出してテーブルを汚した。



「あっ――」



 希咲は咄嗟に指輪に仕舞っていた布巾を取り出してそれが拡がることを抑える。


 弥堂の前で使ってはいけないはずの物だ。


 しかし、目の前で起きたその現象に弥堂も気が付いていない。



 二人とも、それどころではなかった。



 自分自身が何処かへ持って逝かれるような、そんな感覚だった。



 その感覚には希咲には覚えがない。


 だが、弥堂には経験があった。



 二代目勇者――魔王が遺した知識に触れた時に。


 “死に戻り”を実現した時に知った。


 それを実在しないモノどもが何と呼ぶかも。



<七海ちゃん! なにかされたんですか……⁉>


<あ、ううん……。ちがう……と、思う……>



 だから立ち直るのは、ここに回帰するのは弥堂の方が早かった。



「もしも。今ここで、俺が、自分が空を飛ぶことを想像したとしよう」


「え……?」



 また存在しない話を始める。



「当然だが人間は空を飛べない。だが、俺の頭の中には空を飛ぶ俺の姿が存在する。じゃあ、その俺の頭の中ってのはどこにある? 脳か? 心か? 心臓の奥か? それとも魂か? いずれにせよ、今ここに在る俺の身体の何処かに在るはずだ。俺の身体は今『世界』の中に在る。だったら想像の中の出来事も『世界』の中の出来事のはずで、想像した時に現実で起こったことのはずだ」


「そ、そういう風に言われるとそういうことになっちゃうかもだけど……。でも、やっぱ実際にやるってなると話はベツじゃない……?」



 未知の感覚に怯え、希咲は恐々と相槌を打つ。


 だけど、聞かずにはいられない。


 彼がしているのは彼の話だけど、きっと自分の話でもあるとそう感じていたからだ。



 しかし――



「そうだな。でも、そうだとしたら、俺の中にだけ在る想像とやらは、『世界』の中に居ながら『世界』の影響を受けない独立した……いや、隔離された……? なんかそういうアレじゃないか?」


「……んん?」



 急に弥堂の歯切れが悪くなり、言葉の質がガクンと低下したことで、急激に何かが醒めていく感じがした。


 自分でもわけがわからないが、肩透かしのような、期待外れのような失望が強く、希咲は弥堂をジト目で見遣る。



「や、アレってドレよ?」


「それがわからない。どういうことだ? 教えろ」



 どうやら立ち直るのが早かっただけで、彼にも理解をしたり先に進めることは出来ないようだ。


 心なしか瞳もどこかやる気なさそうな色になっている。



「あ、あんたね……っ。なんかいきなりすっごいややこしいこと言い出したと思ったら、最後の結論だけあたしに丸投げしてくるのなんなの? あたしだってわかんないってば」


「そうだな」



 弥堂も弥堂で、相手が答えをくれなかったので失望をした。



「はぁ……」と溜息を吐いて、希咲はテーブルの掃除に戻る。



 すると――



「――お客様? 大丈夫ですか?」


「あ……」



 こちらの様子に気付いたのだろう、布巾を持った店員がやってきた。



「ご、ごめんなさい……っ。溢しちゃって……」


「ふふ、大丈夫ですよ。お気になさらないで下さい。すぐに片付けますね?」


「すみません、お願いします……っ」



 希咲は席を立って店員が作業をしやすいよう、テーブルの脇にずれてスペースを空ける。


 チラリと弥堂へ視線を向けた。



 彼の様子はもういつも通りのように見える。



 何もない宙空をボーっと見ているようで、テーブルを拭く店員さんの動きを監視している。



(あんたのせいでこうなったんでしょうが……って、今回はあたしのせいか……)



 喉まで出かかったお説教をギリギリで呑み込む。


 その時――



<……明けない夜……、本当の欲望……、明日への(しるべ)を……>



 どこか茫っとしたような望莱の声が聴こえる。



<みらい……?>


<はい?>


<どうかしたの?>


<……? なにがですか?>


<えっ?>



 問いかけるも彼女には自覚がなかったようだ。



<えっと……>


<それより七海ちゃん――>



 そのことに希咲は不安を覚えるが、すぐにいつも通りの彼女の声で話しかけられる。



<なに?>


<よくわからなかったんですけど、わたし今の話に興味があります>


<今のって……、弥堂がしてた話?>


<はい。存在の隠蔽……いえ、“可能性の隔離”、ですか? もっと聞きたいです>


<えぇ……、あたしはちょっとコワイなぁ……>



 気持ちはわかるが、希咲は先ほどの感覚に強い恐怖感と嫌悪感が残っていた。


 気後れをしてしまう。



「――お待たせ致しました」


「あ、はい」



 そうしている間に、店員さんは作業を手早く終えたようだ。


 今頃になって気が付くが、この店員さんはミルクティを大きなサイズにしてくれたちょっとお茶目でキレイなお姉さんだった。


 先程ミッチーさんを連行していったバイトリーダーさんでもある。



「よかったら、そちらのタオルを洗ってきますね」

「え、でも……、悪いです」


「いいんですよ。こちらの布巾を洗うついでですから。今すぐに濯げばきっと染みも残らないでしょうし」

「えと、じゃあ……、お願いしてもいいですか?」


「かしこまりました。お帰りの時に袋に入れてお返ししますね」

「何から何まで……、あの、いっぱい迷惑かけちゃってごめんなさい」


「はい。謝罪は受け取りました。だからこの後は何も気にしないで楽しんで、それでまたご来店くださいね」

「お姉さん……」



 神対応のお姉さんにジィンっと痛み入る。


 またもパチンっとウィンクして颯爽と立ち去っていくお姉さんに、七海ちゃんは“はきゅん”っとした。



<七海ちゃん! 浮気してないで彼氏を構ってあげてください!>

<してないし>


<見てください! 彼女が目の前でNTRされて、“せんぱい”の目がまるで死んだ虫さんのようです>

<や。それはいつも>



 希咲は席に座り直し、死んだ虫のような目を改めて見つめた。



 自分と彼の、今日ここでこうしている目的を考えれば、さっきの話はしなくていい話だった。


 間違いなく。



 なのに、隠す側の彼がわざわざそんな話をしてきたのは何故だろうか。



<ほんと、何考えてるかわかんない人ですよね>


<そうね……>



 だけど希咲には、今回の話には多分何も意図や思惑などなかったように感じられていた。



(どっちにしても――)



 聞いてみなければ始まらないし、弥堂と愛苗の真実に辿り着くという希咲の目的からすれば、聞かざるをえない。


 レモンスカッシュを一口飲んで、彼に続きを促す。



「……んで?」


「あ?」



 だが、反応は芳しくなかった。


 彼の真意を探るように希咲は慎重に言葉を選ぶ。



「続きは?」


「……なんの?」


「や。さっきの話の」


「なんのことだ?」


「は?」



 しかし、どうにも思ったような返事が来ない。


 嫌な予感がしつつ、希咲はストレートに尋ねることにした。



「えっと……、もしかしてさっきので終わり?」


「終わりだが?」


「……結局なにが言いたかったというか、オチ的なのは?」


「ないが? わからねえって言っただろ」



 案の定な答えに希咲は思わずまたグラスを倒しそうになってしまう。


 慌てて押さえて事なきを得た。



「あ、あんたねぇ! なんなの⁉ 意味深なこと言うだけ言って、なにもないって……!」


「だから言うのをやめようとしたんだ。それでも言わせたのはお前だ」


「そう、かもしんないけど……! でも、あんまりじゃん! なんかすっごく不安になっちゃったじゃない!」


「理由なく突然そうなるのはお前がメンヘラだからだ。俺じゃなくて医者にでも相談しろ。バカめ」


「あたしメンヘラじゃないし!」



 すぐに人を罵倒してくるクソ野郎に怒鳴り返すと緊張が霧散してしまい、希咲もなんだかどうでもよくなってしまった。


 だけど、それで終わらせてしまうのも納得がいかないので、せめて何かを見つけようとする。



「つーかさ、答えがわかんないのはもういいけど」

「あ?」


「『あ?』っつーな。そもそも、なんで急にあんなこと言い出したの? 突然思いついたの?」

「あんなこととはなんだ?」


「もぉ、なんで通じないかなぁ……。だからぁ、えっと……、“願い”とか“可能性”とか、あと“未来”? なんかどれもポジティブな感じであんたっぽくないじゃん? きっかけがないと思いつかなそう」


「よくわからんが、ポジティブとかネガティブとか、そんな話じゃない。実際に起こった出来事はただの事実だ。そこに希望も絶望もない」


「まーた、よくわかんないことを。なによ、起こった出来事って? なんかあったっけ?」


「あっただろ。普通じゃないことが」


「えっ――」



 当然のことのように言った弥堂の言葉に希咲は驚く。


 確かに普通でないといえば普通でないことはたくさんあった。



 ただ、それは全てこの男の迷惑行為によって起こされたことで、普通でないというよりは常識のない出来事だ。


 とてもさっきの話に繋がるようなこととは思えない。



「あの、あたし気付かなかったんだけど、なんかヤバイこととかあったの……?」


「わからないのか? といっても、大したことじゃないぞ」


「あ、あんたがそう言ってもイマイチ信じられないというか、余計ヤバそうに聴こえるというか……」


「そんなに構えるな。普通でないと言っても、なにも“魔法”だの“陰陽術”だのといった話じゃない」


「――っ⁉」

<――七海ちゃんっ! 反応しないで!>



 あまりに突然――だが日常会話のように自然に、あまりにクリティカルなお互いに避けているはずの話題を振られて希咲は動揺を表しそうになる。



<こ、こいつ……>

<……揺さぶりでしょうか?>



 望莱からも緊張が伝わってくる。


 相手の表情や態度は何も変わらない。


 だが、彼の場合はそれは全く当てにはならない


 二人は次の弥堂の言葉を待った。



「そんなファンタジーなレベルのものじゃないんだが、ある種荒唐無稽と謂えるような、通常は存在し得ない、ありえないモノが居ただろ」


「そ、それって……、なに……?」


「違う。その言葉は正しくない。俺の上司は俺にこう教えた。正しくは――」


「…………」



 思わず生唾を飲み込んで、その答えを聞く。



「――それってなんてエロゲ? だ」


「…………は?」



 だが、弥堂の口から出た言葉は希咲の理解を超えたものだった。


 理解を拒んだと謂ってもいい。



<み、みらい。それってどういうこと?>


<はい。それってなんてエロゲ?ってことです>


<じゃなくって! それってなんなの⁉>


<そう。それってなんてエロゲ?ってことですね>


<だからぁーっ! エロゲってなによ⁉>


<それってエッチなゲームのことです>


「はぁっっ……⁉⁉」



 思わず叫んでしまう。


 ギロリと弥堂を睨みつけた。



「あんた……っ! えっと……、なんなのっ⁉」



 しかし、それしか言葉は出てこなかった。


 弥堂はコクリと静かに頷く。



「それってなんてエロゲ? だ」


「うるさぁーーいっ!」



 キリっとした顔で繰り返したバカ男をガァーっと叱りつける。



「なんなの⁉ なんでいきなりエッチなゲームの話になんの⁉」


「話じゃない。『それってなんてエロゲ?』的なものが現実に存在していたということだ」


「いみわかんないっ! あんた一体何を見てたわけ⁉」


「お前と同じものだが?」


「あたしエッチなゲームなんて見てないし!」


「だから。エッチなゲームじゃなくて、『それってなんてエロゲ?』を見たと言っているんだ」


「だ、だめだ……。頭おかしくなりそ……」

<あはははははっ!>



 みらいさんの爆笑を聴きながら希咲は水を飲んで気を落ち着ける。



「なんかもう……、うん。わかった。いつものやつね。とりあえず何を見てそう思っちゃったのか説明して」


「難しいことを言うな」


「あたしの方が難しいから説明してってゆってんの」


「そうは言うが、目の前にリンゴを置かれて、これがリンゴであることを説明しろと言われても説明のしようがなくないか? これはリンゴだとしか言えない」


「そういうのいいから! とりあえず言いなさいよ! 言えばいいじゃん!」



 弥堂は面倒そうに舌打ちをして、一応説明を試みる。



「この店だ」

「お店? なに?」


「なんか若い男が経営している。多分ここは地価が高いぞ。分不相応だと思わんか? 不自然だ」

「不自然……? あれ? でも株主優待ってことは、株式会社なの? 社長さん……?」


<七海ちゃん七海ちゃん。多分ここの社長というか持ち主は、店長さんがお金を借りてるっていう女の人の会社のはずです。外資上場企業ですよ。少なくとも書類上はそうなっているはずです>



 首を傾げてしまうと望莱からの補足が入る。


 希咲にはよく理解出来なかった。



「それだけでも不自然なのに、本当の身分を隠した義理の妹だの幼馴染だのが奉仕のような労働をしていて、他にもよくわからない出自の女が集まっている。しかも全員が若い。不自然だろ?」


「そう言われるとそんな気も……」


「そしてその女たち全員が店長に好意を寄せている。それでも人間関係には緊張感があるようには見えない。こんなこと普通ありえるか?」


「い、いや、でも、絶対にないってほどじゃ……」


「中高生の妹と風呂に入るのは?」


「で、でも、義理だからセーフって言ったじゃん!」


「セーフなわけないだろ。バカかお前は。常識で考えろ」


「はぁっ⁉」



 さっきと言っていることが丸っきり変わり、希咲はびっくりする。



「そんなことが許されるのはエロゲの中だけのことだ」


「い、いや、だからって……」


「大体お前らも似たようなもんだろ。何だよ『紅月ハーレム』って。バカじゃねえのか?」


「あぐっ……」

<困りました。これには反論の余地がありません>


「あんたのせいでしょ⁉」


「なんでお前らのいかがわしいハーレムが俺のせいになるんだ」


「うっさい! あんたにゆってない!」


「お前は誰と話しているんだ?」



 支離滅裂なことを言う女に弥堂は軽蔑の眼を向ける。



「だから、つまり……?」


「つまり、エロゲの中でしか許されないようなコミュニティが、現実に存在していることを俺たちは知った」


「……で?」


「だから、最初に言っただろ。アニメやゲームでしか起こり得ないようなことが実在したと」


「……それでなんであんな話になったの?」


「それはわからないな」


「…………」



 希咲は脱力してしまう。



「あんたの思考回路どうなってるの? このお店の人たちがその……、そうだと思ったとして次に何を考えてそうなったわけ?」


「次? 次は、そうだな。やはり我が部の部長は素晴らしいなということか?」


「あたしに聞かれても……」



 どうしてカフェの従業員さんたちが不健全だと思ったら、変態クラブの部長を称賛することになるのだろうかと考えてみたが、希咲にはわからなかった。



「実は以前に部長の命令で、こういった喫茶店を経営する男女の物語のゲームをプレイさせられてな」


「え? エッチなゲームの感想をあたしに聞かせるつもり? びっくりなんだけど」


「似たような設定のゲームを何種類かやったんだが、この店の連中にそっくりだったんだ」


「……えと、だからそれで、空想は現実にすることも出来る。可能性を信じろ的な風に思っちゃったってこと?」


「…………」



 弥堂は首を傾げて少し考えて――



「多分そうだ」



――どうでもよさそうに肯定した。



「…………」



 彼の話を整理すると、カフェで働く人たちを見てこの人たちエロゲみたいだなと思い、そういうゲームを貸してくれた部長ってスゲーっとなり、そして夢はきっと叶う的なことを思った。


 到底理解出来ないが、この男はそう思ってしまったようだ。



 希咲はもう何も言えなくなり、ガックシと首を垂れた。



「もうやだ、こいつ……」

<七海ちゃん! わたしも混ざりたいです! もう三人でお喋りしましょうよ!>


<ダメに決まってんでしょ!>

<七海ちゃんばっかり楽しそうでズルイですー。ぶー>


「楽しくなんてないわよっ! 黙ってろばかっ!」


「黙ってるが?」


「あぁーっ! だからぁー……、あぁぁぁ、もうっ! ややこしいっ!」



 望莱への返事を思わず叫んでしまい、本当にいっそみんなで喋った方が楽なのかもしれないと思ってしまった。


 当然、そういうわけにもいかないが。



(でも……)



 溜息を吐いて顔を正面に向ける。



 4人掛けのテーブル。


 対面の弥堂。



(なに……?)



 何か、一瞬だけ、現実と似たような。


 でも違う――



――なにかの光景が見えたような気がした。



 しかし、それは勿論気のせいで――



(……ちがう。見えたんじゃない……、それは――)



 想像。



 それは――



(――なんの? どこの……、いつの……?)



 それはわからない。


 きっとあんな話を聞いてしまったせいだろう。



<ねぇねぇ、“せんぱい”。初体験っていつですか? 元カノさんって人間ですかー?>



 弥堂に話しかける望莱の“ごっこ”遊びを聞いて、思わずクスリと笑ってしまう。



(いつか……)



 現在の目の前の事件がどうなるかはまだわからない。


 どう転ぶかはわからない。



 だけど――



 いつかの未来で――



 同じテーブル。



 そこに――



 自分と――



 愛苗と――



 望莱と――



 テーブルの下ではメロが丸くなっていて――



――そして、ついでにこのバカも。



 この問題の先に、そんな光景があったら――



 そこで、みんなで笑ってお喋り出来ていたら――



(――いいな)



 そう心中で呟くと、自然とそんな絵を想像してしまう。



 想像してしまうと、自然とそんなイメージが目に浮かんだ。



 希咲はもう一度クスリと微笑み――



――そうになって、突然ムッと眉を寄せる。



「なんだ?」


「うっさい」



 それを怪訝そうにしたバカを黙らせる。



 イメージが一瞬すぎて遅れて気が付いた。



 気が付いたそれが酷く気に食わなかった。



 今対面でそうしているように、椅子に座ってテーブルに着くこのバカの隣に座っていたのは――



 それが酷く気に食わなかった。



(でも――)



 所詮は偶然浮かんだイメージだ。



 現実には――



『世界』に実在しないただの想像に過ぎない。



 だから――



(気のせい――)



――そういうことにしてしまった。


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― 新着の感想 ―
ここで空を飛べる自分の姿を想像したことで空を飛べる未来が発生することになった?
絆されていってるのが好き 一歩進んでたまに戻されてるけど着実に進んでる
今回のオチいいですね
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