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三国志の関興に転生してしまった  作者: タツノスケ
第六部・哀惜師友編
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[番外編]関興、身体を張って青釭の剣をゲットする

大ひんしゅくの下ネタです。苦手な方はご注意を。

「桃源郷はたぶんこっちの森の中だろーな」


月明かりに照らされる夜道を、オレは森の奥に向かって一人進む。


「あっ、本当にあった!」


あの客の男が言っていたとおり、森の中に古城が建っていた。オレが城の中に入ろうとすると、入口で護衛をしている門番が、「坊や、ここに用か?」と声を掛けて来る。


「麓の居酒屋で会った客の男に桃源郷のことを教えてもらい、来てみたんだけど……」


と答えると、門番はオレをじろじろ眺めつつ首を傾げ、


「あの御方の嗜好とは違うような気が……」


とつぶやきながらも、「まぁ、たまには趣向を変えて、こういうモブ顔の坊やも試してみたいのだろう」と門を開けてくれた。

……悪かったな、モブ顔で。いいもん、さっき酒屋で会った客の男は「見目麗しい男前の坊や」って褒めてくれたし。


城の一室に通されると、お付きの女三助がバスタブに湯を張り「ご主人様に会うためには身体を清めなければなりません」と言いながら、オレの着物を脱がしてくれる。


「あら、顔に似合わずいい身体!」


フフン。オレはこう見えても武力ステータス87の楼船将軍、脱いだらすごいのだ。


「アソコもきれいに洗わないと、ね」


と言って、女三助は頭の先っぽが半分だけ見えている皮を丁寧に剥き、赤黒く濡れ照ったカリ首を中心に、玉から竿に向かって心地よい刺激を与えていく。


「まぁ、反り勃った立派なイチモツ!ご主人様も喜びそう」


そりゃあ、巨根の関羽のおっさんの子だもん。そんなに褒められたら照れるぜ。



女三助はオレに目隠しを施して、


「さて、ここからはお・楽・し・みの時間。それにしても惚れ惚れするわぁ。ご主人様に差し出す前に、私も少しだけ味見してみようかしら?」


目隠しのせいで、ヌルヌルとした感覚がいっそう鋭敏に、屹立したオレのムスコを刺激する。こ、これは……舌で舐めてるのか?!


「ん……んんっ」


「やん。先っぽからトロリとした苦い汁が出て来ちゃった。駄目よ、男の子でしょ♡我慢しないと」


そんなこと言われても、オレ初めての経験だし。


「まだイクのは早いわ。次はお尻もきれいにしてあげる」


後ろを向かせたオレのケツをわし(づか)みにして広げ、奥の穴を滑らかな指使いでほぐし始めた。


「ま、待て。さすがにそれは……」


「大丈夫、大丈夫。慣れると気持ちよくなって来るから」


股の下から手を潜らせオレのムスコを上下にしごきつつ、チュッチュッと繰り返しケツをついばむ。


「うわっ、なんか変。や、やめてくれ……」


「やめろと言っても、坊やの身体は正直よ♡ ほら、もう我慢できないでしょ」


「あっ、ああっ…もう駄目だ!」


ハアハアと悶えながらオレが絶頂を迎えようとした瞬間、


「はい、そこまでだ!チビちゃんもご苦労さん」


この声は…甘寧?

なんでアイツがここに?


息づかいも荒くオレが目隠しを取り外すと、甘寧が女三助をお縄にする姿が見えた。

あれっ?じゃあ今までオレの身体をもて遊んでいたのは?

…………

視線を下ろすと、オレの膝元に素っ裸で(うずくま)る男と目が合った。


――なんだこの地獄絵図は?


「あのなぁ、チビちゃん。

 チビちゃんが仕入れて来た話って、どう考えても詐欺師がターゲットの金持ちを引っ掛けて金を脅し取る美人局(ハニートラップ)か、童貞丸出しのウブな男を美女で釣って誘惑し男娼(ゲイビ)に堕とす手口じゃんか!

 まぁ、チビちゃんは金持ちには見えないし、ましてモブ顔だ。客を装った詐欺師が「見目麗しい男前の坊や」と持ち上げた時点で、俺は後者だとピンと来た」


と甘寧が解説する。


「じゃあ最初から教えてくれれば……」


「駄目だ。俺が仕入れた村の噂話によれば、新しくこの宋県に赴任して来た県令は、曹操の失脚とともに左遷された、元・寵臣の夏侯恩という悪代官。奴は県令という立場を悪用して、宋県内の()()()美少年を誘拐し、夜な夜な手籠めにしているそうだ。

 モーホー道の風上にも置けぬ奴め、俺がこの手で成敗してやるッ!

……と思っていたら、居酒屋で次のカモになりそうな客を物色していた詐欺師の男が、どうやらチビちゃんに狙いを定め、接触して来たらしい。俺が出張ってもいいが、敵は見るからに武闘派の俺を怪しんで容易にしっぽを見せまい。ここはチビちゃんを(おとり)にして敵の巣窟を突き止め、一網打尽にしようと決めたんだ。

 俺はチビちゃんの話に興味がないフリをし、脱童貞に気が(はや)るチビちゃんがひとりで出掛けるよう仕向けた。案の定、夜中に黙って宿を抜け出したチビちゃんは、森の奥に建てられた敵の巣窟・桃源郷を探し出した。もちろん、俺がチビちゃんに気づかれぬよう後を尾行していたのは言うまでもない。

 チビちゃんが建物の奥に消えた後、俺は入口の門番を叩きのめし、洗いざらい悪事を吐かせた。どうやら悪代官の夏侯恩は、この城の地下牢に誘拐した美少年たちを閉じ込めておき、月に一度やって来る奴隷商に売り払おうとしていたそうだ。

 俺はお楽しみの最中(笑)のチビちゃんの邪魔をしないよう、先に捕らわれていた美少年たちを助けてやり、頃合いを見計らってチビちゃんの現場に踏み込んだのだが……なんか最悪のタイミングだったみたいだな」


オレはワナワナと震えて、


「な…なあ甘寧。結局、オレの身体を弄んだのは、女三助なの?それとも素っ裸で(うずくま)るこの男なの?」


「さあ?チビちゃんは知らぬが仏じゃね?!どっちにしても、おまえの我慢強いち〇ぽちゃんは射精しなかったんだから、セーフだろ」


甘寧は勃ったままのオレのムスコの先っぽを「よく頑張ったな、偉いぞ」と言いながらよしよしと撫でる。しかし甘寧の与えた甘美な刺激が、最後に踏みとどまっていたオレの我慢の限界を決壊させ、先っぽから勢いよく白濁した液体が飛び散り……


唖然とする甘寧。呆然とするオレ。


「……あ、ごめん」


「ごめんじゃねーよ!オレ、おまえにイカされちまったことになるじゃねーか!恥ずかしくてお婿に行けねぇ!」


わんわん泣くオレ。膝元でぷっと噴き出した男をポカリと殴り、


「この野郎!おまえ夏侯恩だな?青釭の剣を持ってるだろ、寄越せ!」


と脅し、アイテム[青釭の剣 武力+5]を強奪した。



翌朝。

オレと甘寧はお縄にした夏侯恩と悪人どもを村人たちに引き渡し、郡太守様に突き出して処罰を受けさせるようにした。感謝した村長は、


「お二人の勇者のおかげでこの村は救われました。どうか村に伝わるお宝をお収め下さい」


と言って、古びた剣と書物を差し出した。【鑑定】したところ、狙っていた[三尖刀 武力+3]と兵法書の[呉子 知力+5 スキル獲得【罠破】]だったので、ありがたく頂戴した。


また誘拐された美少年の中には、宋県一の大地主の跡継ぎも含まれていた。役人に訴え出ても、トップが悪の親玉なのだから当然受理されず、途方に暮れていた矢先、大事な跡継ぎを無事に取り戻すことができた大地主は大喜びで、


「些少ながら、これはほんのお礼です」


と言って金十万銭を包んでくれた。


「良かったじゃねーか、チビちゃん。望みどおり、アイテムを三つもゲット出来たんだし」


「良くねぇよ!オレの童貞を返せ!」


「いやぁ。俺が手でイカせてやっただけで、穴に挿入したわけじゃないからチビちゃんはまだ童貞のまんまだと思うぞ。痛てぇっ!」


オレは甘寧をポカポカと殴りつける。


さあ、許都までは七十里、走ればあと一日の行程だ……という所で、オレたちは許都から脱出して来た()妃と曹林・曹(こん)に出会ったのだった。


関興はついでに斥候の蝙蝠(こうもり)に烏林付近の長江沿いを探索させ、赤壁の戦いで死んだ程普と黄蓋が持っていたアイテム[鉄脊蛇矛]と[鉄鞭]を回収することにも成功しました。とりあえず鄧艾に[鉄鞭 武力+2 スキル獲得【楼船】]を与えると、武力のステータスが90に上昇し、楼船の艦長ができるようになりました。残る[鉄脊蛇矛 武力+3]は関平君に預けているそうです。

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[気になる点] そういや、古錠刀って今誰が持ってるん?孫家分裂してる今「大殿の刀を持つ我こそ正統!」とか周瑜に渡してなければ孫権がやってそう
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