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夜が来る  作者: jfk3363
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誘う女

第二話

「誘う女」

久しぶりに食事に誘ってみた。

そう言えば自分から誘うのは、これが初めてな気がする。

軽い食事とワイン、色んな会話をして笑い、楽しく時間を過ごした。

二件目は、ピアノのあるラウンジへ、私はマティーニ、彼女は、モヒートを呑み二盃目をと思った時、突然彼女がピアノの方へ、聴いたことのある曲だけど、曲名は思い出せない、というより、彼女がピアノを弾けるとは思わなかった。

「何ていう曲?」

「忘れたは。」

「それにしては上手い。」

「勝手に指が動いたの。」

「そう。」

私は、退屈な時間を持て余し、食事と酒、いかれた精神のリハビリの為に彼女との会話。

彼女は、タダでの食事と酒、give-and-takeだ

若い頃は、このままで満足出来なかっただろう。

彼女の店に行き始めて何年になるだろう、時々初めての発見をする。

だから長続きする。

何となく好きになると、その人のことをもっと知りたくなる。

知ることによって、傷つくこともある、人間の心理は、複雑でミステリアスだ。

「もう一軒行く?」

「もう、大分呑んだよ!」

「いいじゃない、私のこと欲しいんでしょ!」

どうしてこんなこと分かるのさ?」

「だって、さっきから私の胸元を見てるじゃないの。」

「それだけ強調していたら誰だって見るだろう。」

「何、想像していたの?」

「こんなこと云えるか!」

自然に会話が進む。

家族では出来ない会話、リラックスして肩に力が入らず進む。

「行きたいくせに。」

「行こうか。」

まだ彼女には、私の知らない面がいっぱいあるだろう。

「ところで、さっき何考えていたの?」

「いやらしい妄想!」

「私のこと。」

「そう!」

「うれしい。」

私達は、店を出て歩きながら腕を組んでいた。」

「夜が来る」が聴こえてくる。

「夜が来る」この曲を聴くと、何故かウイスキーが呑みたくなる。

そしてセンチメンタルになる。

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