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四勇冒険記 〜勇者として召喚された者たちの果てなき旅路〜 【2月以降に次話投稿予定】  作者: K.R.
騎士団入団編

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第68話「第3審査」

三連続投稿三回目です!

次週は五話投稿する予定です!!


第2審査を50周を無事クリアした北本。

審査終了から程なく、ダクターの指示により宿所横にある小規模の空き地に移動をする事になった。

彼が今いる場所の地面には、白線でわかりやすく大きな長方形が描かれていて、間違いなくここで何らかの審査をすると想像できる。



「受験者は全員揃ったな。では今から最後の審査を行う!」



模擬戦場前に立ったダクターが、受験者たちへ高らかに宣言する。


(全員っていっても……、たった8人(・・・・・)だけだがな)


北本は軽く苦笑した。

宿所前に集った受験者は、試験前までいた数百人のうち僅か8人――、北本を含めてもこれだけしか残っていなかった。

第2審査を完走できた者たちだけが、ここに立っているのだ。


(ここでやるんだろうが、残ってる受験者なんてほぼいねぇ。時間は……そんなにかからねえだろうな)


これからやる審査は受験者の人数自体が少ない、ゆえにそこまで時間はかからないと思われる。


「第3審査の内容は、この白い線を見れば分かる通り、受験者同士の模擬戦試合を執り行う」

「無論、負けた方は失格となる。簡単に言えば、お前たちの純粋な強さや戦い方を確かめる審査だ!」


次なる試練、第3審査の内容をダクターが説明する。

趣旨を語り終えると、全員の中からランダムに二人を選出して、最初の模擬戦を行うとした。


(……全然知らねえヤツらだな、あいつらがこれから戦うんか。はー、興味ねぇな……)


ダクターに呼ばれた受験者二名が白線へ、位置について武器を装備する。

しかし北本は興味なさげに構える。

彼らとは全く面識が無い、それに、あの二人からはそもそも強さと言えるものがこれといって感じられない為、無関心のまま勝負を傍観する事にした。



「……説明は終わりだ。お前たちが並び次第、模擬戦第一試合を始める!」



勝負の体制は整った。

二人揃ったのを確認し、ダクターが開始の合図を出す。同時に両者武器を抜き、激しく刃を交える。

第3審査・受験者合同模擬戦試合が、ここに始まった。



◇ ◇ ◇



(……なげえな。いつになったらオレの番が来るんだ?)



模擬戦試合が始まり、しばらくの時が経つ。

この時点で第三試合が始まっており、ここまで北本の出番はまだ来ず。

今回の模擬戦も、彼は興味ゼロで傍観する……と思われた。


(ん? おお、アイツは確か、あの時の……!)


だが、その第三試合には、試験説明の場で出会ったあの青年の姿があった。


(はあ、選べるんだったらアイツと戦いたかったんだがな。……アイツの方が張り合いがありそうだし)


彼が戦っていることに今、北本は気付き失っていた興味を少し取り戻す。

嘆くような感情を抱えながら、受験者の男の額に鋒を向ける青年を見る北本。

青年の剣技は相当なもので、対戦相手の男の剣を全て捌き切り、ガードを弾き、峰打ちの打突であっという間に無力化させている。

ここまでの実力を持つ青年ならば、自分にとってやり甲斐のある相手になったのに、と自身の相手が彼以外の誰かになる事を惜しんだ。



「そこまで!! セシル(・・・)の勝ち!」



剣を突きつけられ、身動きできずに降参した受験者に対して、ダクターが試合終了を宣言した。

勝者の名前は"セシル"。初めて耳にする名だった。


(………セシル、ね。アイツが)


北本は、白線から出ていく青年を眺めながらその名を覚える。


「なかなか良い戦いぶりだったな。よし、戻っていいぞ」

「はい!」


試合を終えたセシルへダクターが肩に手を置き、健闘を讃えた。

セシルはそれに軽く一礼し、剣を納める。

そして、自分達のいた場所へ移動していく。



(やるじゃねえかよ……って、次はオレの番か! あぁー面倒くせえ!)



彼が列へ戻るのを見送った北本は、次が自分の出番だと気づく。

気だるそうに肩をすくめながらも、北本は模擬戦場へと向かっていった。


第4試合――北本の番が、ついに始まる。


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