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第6話「東洋と伊村のステータス」


* * *

       


一方その頃、東洋は北本とコルトンが話している場所よりも後ろの方で、自身のステータスのことについて色々と考えていた。


(………俺のステータス、果たして普通より低いのか高いのかよく分からんなぁ……ッ)

(北本のは、コルトンのあの驚いている顔を見ると相当たッかいステータスだってことが聞かなくても分かるが……ッ)

(もし全然低いぞ!とか言われたら……、一生、勇者になるどころかこの謎めいた別世界からも抜け出す事が難しくなるだろうからなッ………)


東洋は自身のステータスが低ければ勇者にはなれず、しかもそれ以前に、この世界から生きて帰ることすらできないのではないかという一抹の不安を抱えていた。


(確か……、俺のステータスはこのくらいだったか……?)


彼は考える中で、先ほど確かめた自分のステータスを思い浮かべる。


【名前】  東洋 五郎

【性別】   男性

【種族】   人間

【職業】   学生

【年齢】   18歳

【体調】   健康

【Lv】     1

【HP】    250

【MP】    5

【ATK】   137

【INT】    12

【RES】   130

【DEF】   126

【SPD】   92

【CHM】   77

【MOT】   101

【LUX】   155

【DEX】   52

【総合力】  959


(総合力は"900"以上はあるんだが……、もし、この世界の一般人の戦闘力がたったの"5"くらいしか無かったとしたらッ! 俺のステータスは相当デカいハズだろう……! 一般人の総合力がどれぐらいのモンなのかは聞いてないがな!)


自身のステータスの総合力がどれぐらい高いのか、そして一般人の総合力がどれほど自分よりも劣っているのかが、コルトンの言葉を聞いていなかった為に東洋はまるで分かっていない。


(………、まぁ良いか! 元より俺は深く考えるのが嫌いだッ! 一般人の総合力なんてそのうち分かるかもしれないからなッ!! 今長く考えても仕方ない。ちっぽけな疑問だッ!)


東洋は深く考えるのを諦め、心の中で吹っ切れた。


(それに……、もし俺の総合力がこの世界ではすごく弱かったとしても……それがどうした! 俺の持つ努力・諦めない心という武器でなんとかしてやるぜッ!)

「うおおおおおッ!!」


東洋は意気込むと、力を込めて吠えるように叫んだ。


(………あ、つい声に出してしまった………はははははッ!)


ソレは衝動的なものだったようで、彼は一人、照れるのだった。



* * *      



(あぁー………、終わった……人生終わった………)



一方 同じ頃……、伊村は地面に体育座りをして意気消沈していた。


(マジ、テンション最悪なんだけど……、なんなんだよ全く………)


彼がここまで落ち込んでいる理由とは、コルトンが用意した水晶玉で伊村のステータスを確認した時まで遡る。

その際の彼のステータスの数値が、なんと全て一桁だったというある意味驚愕の状態になっていたのだ。

伊村は、そのあまりに衝撃的な数値に大きなショックを受けたという。


(おれのステータス……こんなんじゃ、全部一桁じゃあ……、ドラゴンはおろか、スライムすらも倒せないじゃん……。あぁ、なんて雑魚なんだろう。おれは……!)


伊村は心の中で呟き、自らの貧弱なステータスを思い浮かべた。


【名前】  伊村 綾太

【性別】   男性

【種族】   人間

【職業】   学生

【年齢】   16歳

【体調】   健康

【Lv】     1

【HP】     5

【MP】     3

【ATK】    8

【INT】    4

【RES】    3

【DEF】    1

【SPD】    9

【CHM】    4

【MOT】    2

【LUX】    7

【DEX】    7

【総合力】   47


(………いや、逆に考えてみよう、このアルメシアという世界におけるステータスの項目の最大値が、もし1桁や2桁までだとしたら……。おれのステータスって、実はそこまで低くはないんじゃないか!?)


東洋と同様、伊村もまた平均的な総合力を知らされていない為、ステータスの数値は最大2桁までだろうという無茶苦茶な予想を立てて、能力が他の二人よりも圧倒的に劣っているという事実から逃げようとしている。


(………それに、よくよく考えたらまだ"スキル"というもんがあるじゃないか! おれのステータスは他の奴より低いけど、最強無敵のチートスキルがあればソレも全然問題ねぇ!!)

(………まだ希望はある! チートスキルがある事を願おう!)


ステータスがダメだからと、伊村は無謀にも特殊能力(スキル)に淡い希望を抱き、自身が持っているであろうチートスキルとやらに一縷の望みをかけるのだった。


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