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四勇冒険記 〜勇者として召喚された者たちの果てなき旅路〜 【2月以降に次話投稿予定】  作者: K.R.
冒険者編

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第23話「討伐依頼」





(さて、どれにするか……)



北本は現在、冒険者登録を完了させ冒険者になった後早速自分がこなす依頼を選ぶ為にギルドの壁に掲げられている大きな掲示板の前まで来ていた。


(……、最初からEランクだからGやF推奨の依頼は避けるべきだよな……儲からないみてぇだし)


掲示板に張られている依頼内容の書かれた紙にはGランクやFランク推奨と書かれたものが多く、それらのランク帯の依頼の報酬金は銅貨1枚(100G)から銅貨10枚(1000G)までと少なかった。


(……面倒くせぇけど、Eランクのやつ向けの依頼を請けなきゃそんな稼げねぇよな……)


低いランク帯のものを受けても意味はない、北本は掲示板から自分と同じEランク推奨と書かれた依頼の紙を探す事にする。

それからしばらくして、北本は掲示板の右下の方に張られているEランク推奨と書かれた依頼の紙を見つけ掲示板から剥がした。


(これだよこれ、えー内容は……)


掲示板に貼ってあった紙を剥がした後、北本はEランク推奨の依頼の内容を確かめた。


(討伐依頼・対象:レブルスライム10匹・期限:2日以内・出現場所・シレーノ森林、シレーノ平原他・報酬:銅貨50枚、リカバー、か……)


依頼の内容を確認した北本はしばらく考えた後、受付カウンターの方まで依頼の紙を持って行く。


(初戦闘がスライムかよ……、まあ魔物と戦うのは初めてだし丁度良いと捉えるべきか……)


モンスターとの初めての戦いの相手がスライムだということに少しだけ不満を感じたが、自分が勝てない強敵といきなり戦うよりも弱いスライムを相手にした方がマシだと思うことにして北本はレブルスライムの討伐依頼を請けることにした。



◇ ◇ ◇



(よーし……、準備は整った)



討伐依頼を請けた北本は、冒険者ギルドを出て直ぐに300メートルほど離れたところにある大きな剣の看板が立て掛けられた武器屋、そして防具屋に入って剣と鎧を購入。

その後に宿屋・白霧に戻ると購入した防具に着替え、脱いだ制服は自室に保管し依頼を遂行する準備を整えた。


(武器と装備も買ったし、後は門を出るだけだが……今日もこの前の門番たちは居るのか……?)


シレーノの街の出入り口がある南部の正門近辺にやって来た北本は、初めて街に入る際に話した門番の二人がこの日も居るのかどうか考えた。


(あの二人はオレが転移者だってことを知っているから、もし今日も居たらまたタダで通れるんだがな……)


北本が前回門を通った時には代金が無料だった。

だが、今日もまた門番の二人が居るのかどうか分からない。

彼はそれを少しだけ不安に思った。


(まあとりあえず門の近くまで行ってみるか……)


街の出入り口である正門の近くで立ち止まり、昨日の事を考えていた北本は踏ん切りをつけ正門の手前の方まで足を運んだ。



「お前、冒険者か? この街を出るなら通行料として鉄貨50枚いただこう」



北本が街の正門の手前まで近付くなり、門の左側に居た門番に呼び止められ、通行料を求められた。


「………?」


(昨日とは違う門番か……)


門番に止められた北本は一瞬だけ左右に居る門番二人の顔に目を向け、昨日とは別人の門番であることを確認。


(前と同じく転移者って言ってタダで通りてぇが、一々それを証明するのも面倒くせぇなコレは……。仕方ない、さっさと金払って通らせてもらうか)


昨日の事を思い出し通行料無しで通りたいと北本は考えたが、自身が転移者であるという事を証明するのが面倒だと考え門番の言う通り、通行料を支払うことにした。


「……、分かった、はいよ。通行料きっちり全部渡したぞ。」


北本は多少不満そうに言うと左側の門番に通行料の鉄貨50枚を渡す。


「………、よし。確かにいただいた。ではもう行っても良いぞ」


左側の門番は北本から渡された鉄貨を数え丁度50枚あることを確認すると、彼に正門を通過する許可を出した。


(……ふう、これを帰るときもしなきゃいけねぇのかよ、あーあ面倒くせーなぁ)


門番に通行料を払って正門を通過するという一連の行動を、少し面倒だと北本は不満そうに思いつつ正門を通り街を出て行った。



◇ ◇ ◇



「………、参ったなこれは」



シレーノの街を出た北本は現在、討伐依頼に書いてあったシレーノ森林に来ていた。


(まさかぴったし10匹出てくるとはな……、大変だわこりゃ)


シレーノ森林に約10分前に着いた北本は早速、標的のレブルスライムがどこに居るか探した。

するとしばらくして、ゼラチン状をした赤く半透明なレブルスライム……、しかもそれが10匹同時に現れ現在に至る。


(厄介だ……。一匹か二匹程度なら何とか倒せるかと思っていたが、どうやらオレは冒険者のことを甘く見てたっぽいな)


北本は今の状況に危機感を示し、冒険者が依頼をこなす過酷さを思い知った。


(……! 今は後悔してる場合じゃねぇみてぇだな!! さっさとこいつらを倒さねぇと!!)


北本が自身の意識の甘さを悔いているとレブルスライムのうちの一匹が彼めがけて飛び掛かってきた。

それに気付いた北本は咄嗟に間合いを取り、手に持っていた剣でレブルスライムを真っ二つに斬り裂いた。


(……ふぅ、 まずは一匹目! っておいマジか!?)


しかし、レブルスライムを一匹倒した北本に残り9匹のレブルスライムが一斉に襲いかかってきた!


(……チッ!! なんて面倒くせぇ! だが一匹ずつチマチマと来られるより、こっちの方がいっぺんに倒せるからそう考えると楽だぜ!!)


北本は戦闘中寧ろ前向きに事を考えつつ、レブルスライム9匹を相手に戦うことにした。



◇ ◇ ◇



(………、ふぅ〜。スライムとはいえなかなかにしぶとかった……)



それからしばらくして、北本はレブルスライムと戦い九匹全てを倒す事に成功する。

辺りに飛散したレブルスライムのものと思しき赤色の半透明の肉片を見て彼は息を吐いて戦闘で昂った心を落ち着かせた。


(時間はかかったが、まあキツイってほどでも無かったな……)


レブルスライムとの戦いは時間こそ多少はかかったものの、全くの無傷で終えることができたと既に夜の闇に包まれた空を仰ぎ北本は考える。


(それにしても、モンスターでも生き物だ。オレたち人間と同じ生き物をこの手で殺すってのは感じが良くねぇな……)


彼はレブルスライムを倒したことに達成感と同時に罪悪感も少し感じていた。


(まあこの世界ではモンスターを殺すってのが、避けては通れねぇ道かもしれないが……)


深く考えても仕方がない、しかしアルメシアという世界は自分たちのような現実世界で生まれ育った人間にとっては残酷だと思った。



(………さて、そろそろ帰るか……んっ?)



レブルスライムを10匹倒すという依頼を達成した北本は、来た道を戻って街に戻る事とした。

が、彼は街を出る前に鞄にしまっていた自身の冒険者カードが薄く発光しているのを発見する。


(何だ? 冒険者カードが光っているのか……?)


不思議に思いつつ、冒険者カードを鞄から取り出すと銀色に発光していることが分かった。


(……やっぱそうだ、けどなんで冒険者カードが光ってんだ?)


冒険者カードを取り出した北本はなぜそれが発光しているのか疑問に感じ、一度カードの全体を注意深く観察する事にする。


(……、お? ステータスが変わっている?)


すると、冒険者カードの表面に刻まれているステータスが変化していることを北本は見つけた。


(一応確認してみるか……えーと、オレのステータスは……)


モンスターと戦ったことによって何か自分の強さが変化しているかもしれないと思い、早速北本は自分のステータスを確認する事にした。


【名前】 北本 修二

【性別】  男性

【種族】  人間

【職業】 冒険者

【年齢】  18歳

【体調】  健康

【Lv】    2

【HP】   205

【MP】   82

【ATK】  212

【INT】  103

【RES】  186

【DEF】  132

【SPD】  135

【CHM】  134

【MOT】  236

【LUK】   64

【DEX】  170

【総合力】 1,289


(……、レブルスライムを倒したからか、Lvが2に上がってるな、あとステータスの方も少しだけ高くなったみてぇだ)


自分のステータスを確認した北本はレブルスライムを倒したことによってか、Lvが上がりステータスが高くなっているのに気付いた。


(すげぇな……、下の方には……今オレがやってる討伐依頼と、冒険者ランクがEで討伐回数が10と書いてあるな。多分レブルスライムの頭数のことだろう)


そして、北本のステータスの下部には現在請けている依頼の内容と冒険者ランクと討伐回数が刻まれており冒険者ランクには横にE、討伐回数には横に10という英数字があった。


(……もしかして、これが光ったのはオレのステータスとかが変化したからか?)


しばらくして、光が消えて元の状態に戻った冒険者カードを見て北本は推測し来た道を引き返してシレーノの街へ戻って行った。


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