戯言
かつて緑に溢れた野原も今はもう無い。
野バラで溢れたで野原も砂漠と化し
今は夜に包まれている。
だからこそ、夜を愛しなよ。
何故に昼ばかりを愛すのか。
昼が暖かさと平穏をもたらし
人々の心を照らすことも、
夜が心を見透かし
月が照らし出すこともわかっているはずなのに。
それでも人々は夜を嫌う。
それでもね。
深海に置き去りにされたかのような孤独感を
そこに置いてゆくなよ。
きっと夜は人々にはわからない孤独な先人の残骸。
そんなことにも
人々は昼の明るさに目が眩んで
昼の仮面を知らない。
昼の仮面を知らないがために
夜の純粋さに恐れてしまうんだ。
そんなに人と一緒に居なければ
君の孤独は晴れないかい?
その眩しさの中に何が見えたんだい?
たまには夜に身を任せてみなよ。
夜を愛して、孤独を愛せば、
その不安は
きっと、夜の暗さに溶けるだろう。
おやすみ。
もう夜なんだから。
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