一年生その3
今年もよろしくお願いいたします(・ω・)ノ
今日はお父様とお兄様が、商会でムーニー男爵たちと話し合いでした。
何でも私の魔力検査会の結果に不備があったことに対するお詫びとか、その他色々な話だったそうです。
「わかりやすく言うと、その件は悪かったけど、謝るから許してくれってことかな。うちの方が爵位が上になったから、平身低頭だったけどね」
「?でも、向こうの商会の人とも取り引きしているよね?」
男爵領でのあれこれは正直嫌だったけど、あそこには親しい人が多いから、お父様も規制すらしていなかったはずです。というか、昔なじみの人たちが多いので優遇していたりもしていたはずです。
男爵家には冷たかったですけどね。あと、お隣のサント子爵には、色々割り引いたり優先したりしていて、王都でご挨拶もしています。向こうでお世話になったので。
それにしても、男爵から面会要請って、遅すぎませんか?なんで今更。
「うちがムーニー出身だって最近気づいたみたいだよ。これからもよろしくって感じ」
「あとは、ハンナたちが気にしている彼女が男爵の養女ではなくなった」
「え?」
「使えないうえに、今回の謝罪の件では彼女の父親が積極的に関わっていたそうでね」
「へぇ」
それにしては、お兄様がお疲れではないですか?
じっと見上げれば、ため息をこぼしました。
「……他国にまでうちが知られていてさ」
「前からだし、神様の件で更に増えてるよね?」
「……聖女のお姫様の話、覚えているか?」
「トミーさんが言っていた他国のお姫様?」
「オアーゼ王国パトリツィア王女、な。今は公爵家に嫁いだそうだ」
「?それがどうしたの?」
他国のお姫様がその国の公爵家に嫁ぐなんてよくある話です。お兄様が疲れるような内容ではないですよね?
「……元看護師なんだそうだ」
「え?」
「で、聖女時代の同僚がムーニー男爵家の次男に嫁いで、これから男爵領の切り盛りをするんだが……そいつも元王女も転生者なんだってさ」
は?え?そこにも転生者ですか?多すぎませんか?もはや石を投げたら当たる程ですよね?
お兄様がお疲れなのって、そのせいですか?え?
「パトリツィア様が、せめて調味料だけでも入手したいって」
「う~ん、宰相様に丸投げ?国にとっていい取引をしてもらえば?何かあったら回復魔法を使ってもらうとか」
「オアーゼ王国は、祖父さんたちがいた国よりも離れているからな。王族に何かあってからでは時間的に間に合わないだろうさ」
「オアーゼ王国って、教会の本部があるんだよね?王都とうちに回復魔法の使える人を派遣させるとか?」
「……職権乱用だな」
「う~ん、でも。神様が来たし、来たい人って多そうだし、こっちにもメリットがあるし、そのくらいでいいんじゃないかなぁ?」
「……まあ、その辺を宰相に提案しつつ丸投げだな」
結局丸投げですよ?!まあ、うちでなんとかなんて無理ですよね?
それにしても、ヒロインさんはこれからどうするのかなぁ?
活動報告にも書きましたが、誤字脱字報告ありがとうございます。
とても便利な機能なのでありがたいです。
……あまりにも沢山あって、未熟さに苦笑いでしたが。見落としまくりです(;^ω^)
追記。
誤字報告の機能は、誤字脱字の直しのみをお願いいたします。
ここがおかしい等は感想に下さい。他の誤字報告が埋もれる原因に成りかねない程あるので(;^ω^)
また、報告は変換出来る形でしていただけると有難いです。
カッコなど色々なものが付くと、機能以外から直さなければならず、今までと同じ手間がかかるので、協力お願いいたしますm(__)m