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虚数のバベル  作者: 石田かのん
EPISODE1 「蜃気楼」
8/25

エピローグ

その日の夜、奏はビルの屋上から海を見ていた。

黒く澱んだ海の向こうには、日本本土が見えた。




日本は生きることをやめた国だ。

今からおよそ一世紀前、日本のアンドロイドの全てが七分三十四秒にわたって一斉停止した。

原因は不明。

この間、日本からマリアがもたらしていた恩恵が日本から消えたのだ。

だが、この事件の最大の問題はそこではない。

不幸なことに、日本の各所の地下に保管されていた汚染物質の管理はアンドロイドが担っていたのだ。

管理者を失った汚染物質は土壌を汚染し、たちまち日本から生物がいなくなった。

母国を逃げ出した日本人たちは、太平洋上に建設された居住施設「人工島メタルゾーン」に移住した。

このアンドロイドが停止した日を、人々は「安息のクリスマス」と呼ぶようになった。




奏はメタルゾーンから本土を見つめる。

自分が生まれた地を。


夜が明けるまで。

ご愛読ありがとうございました。


初投稿です。

僕は東北の大学生です。暇な時には、何かしらの物語を考えるのが趣味で、本作はそのうちの一つです。

楽しんでいただけたら幸いです。

続編は鋭意制作中です。完成次第投稿予定なので、是非読んでください。

よろしくお願いします。

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