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1000年の孤独とそれを愛で埋めた100年  作者:
第一章 与え合う愛
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第八話 日常

ステラは小さな学校で魔法を教えていた。

お湯を沸かす魔法や衝撃を和らげる魔法などを教えた。

たった一つ『音を聞こえづらくする魔法』だけはエルフ達の理解を得れず教えることはなかったが、

小さな学校がステラの居場所になっていた。

授業が終わった頃

少しシワが増えたシオンが教室に入ってきた。


「母さんお疲れ様、」

「シオンもお疲れ様」

「今日はどこへ行っていたの?」

「僕たちのようなハーフの子たちに会いに行っていたんだよ」

「人数は少ないけどやっぱりみんな苦労してるみたい」

「そうね…」

悲しそうに呟くシオンに同調することしかできなかった。


「母さんまで悲しそうな顔する必要はないよ、」

「この学校を大きくしてハーフの子たちも通える学校にするから」

優しく笑うシオン、

ああ、本当に私の手の届かないところまで大きくなってしまった。

悲しくも嬉しいシオンの成長。


ステラはただ涙を堪えて微笑むことしかできない。

「ところでさ、授業どう?」

「少しづつみんなできるようになってきてるよ、」

「エルフだから元の才能みんなあるし…」

「そっか、母さんの魔法が世界に広がるまでもう少しってところか、」

「なんだか嬉しいね」

「本当に不思議な子」

「私の魔法なんて凄くもなんともない」

「私が高度な魔法が使えたら貴方が怪我しても治してあげられたのにね」


窓の外でエルフ達が高度な魔法をを見ながら申し訳なさそうにステラは呟いた。

そんな事気にしていないようにシオンはこう返す。


「僕はどんな傷でも治せるエルフ達の高度な魔法よりも、母さんの『音を聞こえづらくする魔法』の方が温かくて好きだよ」

「えっ?」

「当たり前じゃん、母さんの魔法は確かに高度ではないでも、誰よりも温かくて愛が籠ってるの知ってるよ」


その言葉で堪えていた涙が溢れてしまった。

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