表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1000年の孤独とそれを愛で埋めた100年  作者:
第一章 与え合う愛
6/21

第六話 必要とされる魔法

二人はある街を訪れていた、

そこは魔法を嫌う獣人が集まる街。


「シオン、本当にやるの?」

「うん、大丈夫だよ」


そこは獣人の街なだけあってすごく静かなところだった。

ただし、あまり栄えておらず少し肌寒い。

雨も降ってきてより一段と冷えていた。

皆が寒さに震えている。

それを見てシオンはステラにお願いした。


「母さん、いつものお茶淹れて」

「ええ、いいけど、」

ステラが魔法を使うと皆が注目した。

最初は罵声ばかりだったが、

自分たちに害がない事がわかり不思議そうに見つめられる。


「できたよ、」

シオンにそのお茶を手渡す。

「うん、とっても温かいね、少し苦いけど」

「ごめんね、煮すぎちゃう…」

「うんうん、僕母さんの味好きだからいいんだよ、」

「ねぇ、皆さんもどう?」

見ていた獣人に聞く

少し老いぼれた老人が前に出てきた長老だろうか?

「なんだね、それは」

「魔法だよ」

「そんなはずはないだろう、魔法は山を割ったりこちらに敵意を向けてくるもののはずだ」

「母さんはそんなの使えない、でも変わりにこんなに温かいお茶を出せるんだ」


シオンが誇らしげに長老にお茶を手渡す。

皆は辞めたほうがいいと長老を止めようとしたが

聞かず一口飲んだ、

「どう?」

「とても温かい、驚いた、君、本当にエルフなのかい?」

「はい、ハーフですけど…」


そんな会話をしていると

ゴロゴロと雷がなる

皆身構えたがなぜか耳が痛くなることはなかった。


「母さん、また無意識に『音を聞こえづらくする魔法』かけたね、こんな大人数にかけたらまた魔力枯渇してフラフラになるよ」

「でも、みんな痛いでしょ?」

「本当に君は優しいんだね、わしらが知っている魔法を君は使わない」

「温かい魔法を使ってくれる」

「そうでしょう?」

「母さんは凄いんだ」

ステラ本人より嬉しそうにシオンが言う。

「わしらは君たちを勘違いしていたようだ、魔法は今でも嫌いだ。だが、」

「君の魔法はわしらにも必要で怖くないものだ」

「母さん、言ったでしょう?」

「母さんの魔法は凄いんだよ」

「……ありがとうございます」


ステラは嬉しそうに微笑んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ