第四話 作り出した優しい魔法
あれから四年ステラにとっては一瞬の出来事だった。
ハイハイを始めたかと思ったら歩き出し
すぐに話しだした。
戸惑いながらもシオンの成長を誰よりもステラは喜び健康に育つことを望んでいた。
ある日とある市場を訪れていた時。
いきなりシオンが座り込んでしまった。
耳を押さえ込んでしまっているステラは原因を理解しすぐに話しかけた。
「もしかしてうるさい?」
「うん、母さん、ここいや…」
「音が大きい、怖いよ…」
消え入りそうな声でそう泣きながら訴えるシオン。
ステラは優しく微笑みかけシオンの耳に触れた。
そうすると耳は優しく暖かい熱を帯びて
「あれ?静かになったよ!」
嬉しそうにそう言うと安心したかのようにステラは微笑んだ。
「よかった、うまくいった」
「何この魔法!」
「母さんこんな魔法使えたっけ?」
「お母さん練習してたの、完成させるの遅くなっちゃった、ごめんね、」
「なんで謝るの?」
「僕のために練習してくれたんでしょう?」
「ありがとう!」
シオンの言葉でステラは頑張ってきてよかったと心の底から思った。
諦めず失敗してもめげずに続けた結果この子の笑顔になった。
ボロボロの手とノートに書き留めた時間もすべて無駄ではなかった。
「……いいのよ、このくらい、だって私貴方のお母さんだもん」
「そんなことより早くミルクを買いに行こう。まだ、長い間はその魔法使えないの」
「そうなんだ、なら急ごう!」
露店でミルクを買うといつものようにお湯を沸かす魔法でミルクを温める。
「どうぞ、」
「ありがとう!」
ゴクゴクと勢いよく飲むシオン。
「美味しい?」
「うん!」
「よかった…」
シオンにミルクを渡すときはいつも緊張していた。
上手く火傷しない程度に温めれるようになってきたとはいえ火傷したらどうしようと心のどこかで考えてしまう。
四年たってもステラは回復の魔法を使うことはできなかっただからこそ、シオンにケガをしてほしくなかった。
このこの笑顔を絶やしたくなかった。
「どうしたの母さん、僕の顔見つめて」
「なんでもないよ、」
「変なの」
不思議そうな顔をして呟くシオン。
それでいい貴方の顔が痛みや悲しみにに歪んでいなければそれで




