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1000年の孤独とそれを愛で埋めた100年  作者:
第一章 与え合う愛
3/3

第三話 ミルク

「ハーフエルフに売るミルクなんてないね」

「お願いします!この子のご飯が必要なんです!」

「そんな混ざりもののガキの飯なんて知らねーよ」

獣人の店主はシッシッとステラ達を追い払う

自分はこんなに小さい子にご飯を与えることもできないのか、


「ごめんね、ごめんね…」

「うっ、グルル…」

「?どうしたの?」


何かを見つけたように威嚇するシオン。

ステラはシオン威嚇する先ほどの露店の木箱に気がづいた。


「うわ!」

ネズミがリンゴを齧っていた。

「止めないと、えっと…」

ステラは水を出す魔法を使いネズミへと噴射した。

小さな手から出る小さな魔法。

それでもネズミには大きく見えたようで逃げていった。


「またお前たちか?」

店主が騒ぎに気づきやってきたようだ。

「えっ、う、すいません…」

「齧られてる。ネズミのせいだな、お前らが追い払ってくれたのか?」

「はい、」

「……」

少し悩んだように顔をしかめると


「はぁ…」

「おせっかいなハーフエルフだな、」

「ミルクだったなほらよ、」

投げられシオンを落とさないように必死になって受け取る。


「あのままだったら全部だめになっていただろうからな、お礼だ金はいらない受け取れ、」

「ありがとうございます、ありがとうございます!」

ステラは心の底から嬉しそうに頭を下げた。

これでシオンに食事を与えられる。


「後、そのガキ獣人の混ざりだろ、尻尾の付け根を温めてやれ、そのままだと腹壊すぞ」

「何か何までありがとうございます!」

「……エルフの客でお前みたいなのは見たことないからな、さっきは追い払って悪かったよ、」

「いえ、ミルク、ありがとうございます!」

ステラは宝物を手に入れたかのようにミルクを持ちもう一度頭を下げ立ち去った。


ぐつぐつ…

「どのぐらいがいいんだろう?」

ステラはお湯を沸かす魔法を使っていた。

ミルクは人肌程度に温めるといいらしい。

その情報を頼りにミルクを温めていたのだ。


「あつ!これじゃだめ…」

「うっ、うわーん!」

「ごめんね、シオンもう少し待ってね、」

川の水で少し冷やしシオンに与えてみる

「ごくごく」

尻尾を揺らし勢いよく飲んでいくシオン

「飲んだ!シオンが飲んでくれた!」

嬉しそうにステラは笑う


「あっ、あの露店の人が言ってたこと忘れないうちにメモしないと…」


ステラはミルクを飲み尻尾を揺らすシオンを見つめながら新しく得た知識を忘れないようにノートに記録したのでした。

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