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1000年の孤独とそれを愛で埋めた100年  作者:
第三章 繋ぐ愛
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第三話 見つけた本当の先生

あれから数年ミラはすっかり教室にもステラとの生活にも馴染んでいた。


「先生は本当に片付けが下手なんだから…」

今日は日頃のお礼としてステラの部屋を片付けていた。

部屋の本棚を整理していると

ボトッと何かが落ちた。


「なにこれ?」

「シオン?って書いてある…」

表紙に大きく『シオン』と書いてある薄汚れたノート

「この『シオン』ってまさか、」


ミラも英雄シオンのことはよく知っていた。

しかし、なぜ英雄シオンの名前が書いたノートをステラが持っているのかがよく分からなかった。

興味本位で中身を確認すると言葉を失った。


〇月☓日

シオンがミルクを飲んでくれた!

温かいミルクが好きみたい!

あと、尻尾の付け根を温めるといいらしい、露店の店長さんが教えてくれた!


〇月☓日

シオンがハイハイしてた!

獣人たちの成長ってこんなに早いんだ…

目を離さないようにしないと…


〇月☓日

シオンが最近私の髪を引っ張る、

だから切った!

これで引っ張れないだろう!


〇月☓日

今日は試しに音を聞こえづらくする魔法をかけてみたけど周りの音が何一つとして聞こえなくなった、失敗…

でも、シオンにかけなくてよかった、

成功してからかけよう。


「先生ってもしかして…」

ミラはなんとなく感づいていた。

聖母ステラとは先生のことではないかと

聖母ステラとは全く違うドジな人だけど、ほんの数ページ読んだだけで愛が伝わる。


「ミラ〜?」

ミラを探しに部屋に入ってきたステラ

ミラの持っているノートを見て全てを察する。


「見ちゃった?」

「あっ、先生ごめんなさい…」

「いいの!いいの!謝らないで!」

「あの、このシオンって英雄シオン?」

「……そう、」

「やっぱり」

「あっ、もうそれ以上は見ないで!」

「恥ずかしいから!」

「あっ!ごめんなさい、」

「でも、先生、一つだけ言わせてください」

「なに?」

「私、聖母ステラよりも先生のほうが好きです」

「……ありがとう、ミラ」


ステラは優しく微笑んでいた。

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