第六話 暴言と温かい言葉
あれからステラは暴言を浴びせられることが増えた。
きっとステラがこの学校から去ればいいと思っていたのだろう。
でも、ステラは負けなかった。
あの教室での事件から200年経過したがまだあの教室で授業を続けている。
居なくなってしまった生徒もいたが純エルフの生徒たちはまだ誰一人として欠けずに残ってくれている。
そして誰より近くでステラをささえ続けてくれているのだ。
教室に向かう最中はステラの耳にはいるのは暴言だけなのかもしれない。
でも、教室の扉を開ければ温かい言葉しかそこにはない。
ステラは教室にいる時間だけはその酷い暴言を忘れられた。
ただ幸せを感じられたんだ。
だから、ステラは決して不幸なんかではない。
前を向いて今も歩き続けている。
心が折れそうになれば教室の扉を開ければいい、中にいる生徒達がステラを温かくて優しい言葉で包んでくれる。
それにあの魔法を嫌う獣人の街へ向かえばシオンの母として不完全なステラを向かい入れてくれる。
よく頑張ったねって認めてくれる人がたくさんいる。
育児日記をひらけばシオンとの思い出が彼の優しい言葉が鮮明に思い出せる。
シオンが残してくれたものがステラが前を向ける手伝いをしてくれている。
シオン亡き後400年以上たった今でも輝き続けているのだ。
ステラはこの頃になると自分の中途半端な寿命に感謝していた。
もし、自分が人間や獣人、シオンのように100年しか生きられなかったらシオンに会えなかったし温かい言葉をくれる生徒にも自分を肯定してくれるあの街の人々にも会えなかっただろう。
逆に1万年あったらどうなっていただろうか、
嫌でも途中でシオンの記憶が薄れてしまう。
あの優しい声を忘れてしまうかもしれない。
それだけではない、今よりもっとシオンの寿命を短く感じていただろう。
シオンとの時を一瞬に感じていただろう。
それなら、シオンやみんなにも会え
その記憶を忘れずに死を迎えられる。
だから、ステラはこの1000年という寿命に感謝していた。




