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1000年の孤独とそれを愛で埋めた100年  作者:
第一章 与え合う愛
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第一話 出会い

150歳のハーフエルフであるステラ。

母を亡くし喪失感に包まれていた。

エルフの里にも人間の里にも居場所がなく、冷たい森をさまよっている。

自分のとがった耳を隠すようにフードを深々と被っている。

そんな見た目なのにエルフのような高度な魔法は使えず頼りないお湯を沸かす魔法で精一杯。

今日も小さな魔法で手を温めていると

そんなステラはあるものを発見した。

人間と獣人の亡骸だ、

返り血を浴びた亡骸からは、まだ争いの生々しい匂いがした。

この世界では珍しいことではない。

人間、獣人、エルフがいがみ合う世界では日常茶飯事だ。

どうせいつもどおり争い共倒れしたとかだろうと目を背けて立ち去ろうとした時

「うわーん!」


その声の方へ目をやると

人間に抱かれた獣人の耳が生えた見た目は人間の赤子がいたのだ。

一目見た瞬間自分と同じだ、

そうステラは思った。

この子はきっと自分と同じ運命をたどる。

それどころかこんなに幼いのに両親を亡くしてしまっている。


私が守らなくちゃ

こんな冷たい世界で一人になんてさせない。

この人間と獣人の両親が命をかけて守った愛の結晶を、私が繋がないと

ステラはその赤子を抱き上げる。

小さな体は信じられないぐらい温かかった。

おくるみにシオンと書かれていた。


「しおん?シオン、あなたのお名前ね、」

「うっ、うっ、」

「シオン、もう大丈夫、私が貴方を守るから」


優しく微笑みかけ泥だらけのシオンを抱きしめる。

「私、ステラ、よろしくね、」

「う?」

「ふふ、そうよね、分からないよね、」


こうして、ステラはシオンを育てながら、行く宛のない旅を続けることにした。

彼女の1000年の孤独が、たった一つの命の温もりで埋められていく旅路が、今、始まったのだ。

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